はじめに

最近様々なところで話題になりつつある、NLP心理学。関連書籍なども発売されるようになりました。

多くはビジネスの現場やコーチング、そしてセルフマネジメントなどの部分で使われるこのNLP心理学ですが、実は恋愛でも抜群の威力を発揮します。ここでは恋愛で使えるNLPテクニックを3つご紹介していきます。

NLP心理学は恋愛にも使える

実は、NLP心理学は恋愛にも応用することが可能です。

NLP心理学というのは基本的に人の心を読み取り、そして相手に心地よい形で情報を整理して伝えるというのが本筋ですので、コミュニケーションを円滑に図ることができるというわけです。

そしてコミュニケーションを必要とするのは恋愛も同じです。恋愛でのコミュニケーションもNLP心理学のテクニックを応用することによって、抜群のコミュニケーションをとることができるようになるのです。

実際のところNLP心理学はビジネスやコーチングといった場面で応用されることが多く、あまり恋愛という部分ではフィーチャーされていないのが現状ですが、海外の極上ナンパ師などはNLP心理学を巧みに応用して恋愛を謳歌しています。

そもそもNLP心理学とは

そもそもNLP心理学とはどういった心理学でしょうか。

心理学にも色々ありますが、NLP心理学はその中でも特に最近生まれたコミュニケーション特化型の心理学ということができます。

NLPはそれぞれ

N:ニューロ(神経)
L:ランゲージ(言語)
P:プログラミング

という頭文字をとって構成されており、これを繋げると神経言語プログラミングという翻訳になります。

つまり人間の神経の動きや言語の動きをプログラム化して考えるという理論で構成されている心理学となります。

もっと簡単にざっくりと説明してしまうと、

「コミュニケーションが上手な人や心理学テクニックを上手に使っている人達のテクニックをモデル化してしまおう」

というのがNLPです。

例えば一流企業の経営者の考え方などをそのままモデリング(コピー)して自分にインストールすることにより、一流の経営者と同じような考え方や動き方ができるようになるというのが本来の使い方なのです。

しかし、NLP心理学はビジネスや人にモノを教えるという分野以外にも、いわゆる恋愛マスターのような人たちの心理テクニックなどもモデリングしているため、結果的に恋愛関係にも大いに役立てることができるというわけです。

恋愛で威力抜群のNLP心理学テクニック3選

ここでは恋愛で威力を抜群に発揮するNLP心理学テクニック3つをご紹介していきます。

また、ご紹介する前に一つ注意点があります。

これらのテクニックは通常の心理学ではなく、人の心の深いところに刺さるような心理テクニックですので、相手の反応が急激に変わってしまったり、あるいはそこまで本気ではなかったにも関わらず相手があなたに対して本気になってしまう可能性も十分に考えられます。

薬も使いすぎると毒になるというように、あまりこれらのテクニックを使いすぎると相手があなたから離れなくなってしまい困る可能性もありますので、十分に注意して使うようにしましょう。

ラポールを形成する

ラポールというのはフランス語で「橋」のこと。

あなたと相手の間に信頼関係の橋を架けることをこのように表現します。

ラポールを形成するというのは日本語だと少し硬い響きがありますが、フランス語では本来相手とあなたの間に橋をかけると表現します。

ラポールを形成するにはいくつかの方法がありますが、基本的には下記の2
つの方法があります。

・ペーシング

相手のペースに自分を合わせて相手と同じような行動や呼吸を意識するという手法です。

人間誰しも深層心理の中ではやはり自分と同じようなオーラを持っている人に惹かれる傾向があります。

そしてあなたの呼吸や動作などが相手と似ていると、相手は不思議と親近感を持つようになります。

もちろん表層心理に気づかれるほど大胆に相手の呼吸をコピーしてしまうと良くありません。逆に警戒感を与えてしまいます。

そのため相手に気づかれない程度に、相手の呼吸を合わせてみたり相手と歩調を合わせてみたり、場合によっては相手が時計を見たら自分もスマートフォンを見るくらいのさじ加減にしておくと良いでしょう。

・バックトラッキング

よくオウム返しというテクニックの名前で紹介されるこの方法も、NLP心理学の中ではバックトラッキングという名前がついています。

バックトラッキングをうまく利用することができると、相手はあなたのことを自分の話をよく聞いてくれて理解してくれる人だと思うようになります。

ただし、オウム返しもやりすぎてしまうと相手に警戒感を与えてしまうことがあります。そのため文字通りのオウム返しをするのではなく、相手に言われたことをきちんと咀嚼した上で内容を変えつつ返してあげるのが一番良いでしょう。

または、先ほどこのような話をしていらっしゃいましたがと後からバックトラッキングをするという方法もおすすめです。

相手の「VAK」を見極める

人間には誰しもVAKシステムというものがあります。

このVAKというのはそれぞれ

V:ビジュアル(視覚)
A:オーディオ(聴覚)
K:キネシス(感覚)

の略で、それぞれ人間はこの感覚のうちどれかが他の感覚よりも優れています。
まるで右利き左利きが存在するかのように、それぞれ感覚にも「利き」があるのです。

そしてこの感覚の中でも相手が最も豊かに持っているものに訴えかけるようにすると、あなたの伝えたいことやあなたが発したメッセージが相手に受け入れられやすくなります。

これもNLP心理学の中では非常に重要なポイントとなります。

例えば相手がよくキラキラとした、という言葉を使ったり、まるで大海原のような、という言葉を使ったり、はたまた、目が覚めるような真っ赤な車など、視覚情報を頼りにしたような例え話をする時には相手の利き感覚は「ビジュアル」だということができます。

その時には相手に対して、色や視覚情報をもとに想像させるとより豊かに相手に想像をしてもらうことができます。

反対に、相手が言葉の中でガンガンいっちゃえ!という言葉を使ったり、さらさらと話を進めていこう、など聴覚に関係する例え言葉を多く使う時は、相手の利き感覚は「オーディオ」、つまり聴覚である可能性が高くなります。このような場合には相手に対して聴覚に訴えかけるような言葉の使い方をすると、よりコミュニケーションが円滑に取れるようになります。

リフレーミングでお互いを変える

リフレーミングとは、考え方の枠組みを変えることをいいます。

例えば相手の男性が

「俺はロングヘアの女性が好きだ。なぜならロングヘアはガーリー(GIRLY)だからだ」

と言っている場合、

ロングヘア=ガーリー

という図式が彼の中にあり、これがフレームとなってしまっています。

そこでこれをリフレーミングして行くと、

「ロングヘアの女性はガーリーだ」

「茶髪のロングヘアの女性はとてもガーリーだ」

「茶髪のショートでも、意外とガーリーな女性はたくさんいる」

「ショートヘアこそガーリーだ」

のように考え方を少しずつ変えていくことが出来ます。

ここでは専門的なやり方は割愛しますが、この考え方を覚えておくだけでも、リフレーミングをすることで相手を心地よく心理誘導することができます。

まとめ

ラポール、VAK、リフレーミングといったように、最近話題のNLP心理学はビジネスやマネジメントの分野のみならず、恋愛という部分でも威力を抜群に発揮することがわかりました。

特にコミュニケーションが重要な恋愛では相手とのコミュニケーションをより円滑に取ることができるNLP心理学が役に立つというわけです。