はじめに

金運アップで有名な京都・伏見稲荷大社でお詣り!実はリスクも?徹底解説します

京都にある伏見稲荷大社は、外国人の観光客も最近大勢押し寄せる人気の神社となりました。

以前から大変人気な稲荷大社ですが、壮観な千本鳥居は誰もが一度や二度、テレビや雑誌などで目にしたことがあるのではないでしょうか?

そうです、あの壮観な千本鳥居のある京都の神社さんが、伏見稲荷大社です。

金運アップにも効果がある神社さんですが、どのようにお参りをすれば良いのでしょうか?また気になる「眷属(おいなりさん)との契約のリスク」についてもご紹介していきます。

伏見稲荷大社の概要

JR京都駅からおよそ3.5km、清水寺からはおよそ5kmの場所に位置する伏見稲荷大社。かの霊峰、稲荷山に鎮座しています。

年間およそ1000万人もの人が参拝に訪れる、京都の伏見稲荷大社。

お正月の三が日には、250万人以上も訪れるなど大変人気の神社であることがわかります。

そしてこちらの伏見稲荷大社は、金運アップのために参拝に訪れる方も非常に多く、昔から金運アップの効果がある神社さんだとしても知られています。

元々は商売繁盛と合わせて五穀豊穣の面で信仰する人が多く、会社単位で参拝する経営者の方も。

「お稲荷さん」って?なぜ狐さんなの?

ところで、伏見稲荷大社には稲荷というキーワードが入っています。
京都の伏見稲荷大社のことを指して「いなりさん」と呼んだりする方もいらっしゃいます。

また全国に稲荷神社という名前のついている神社さんも多く見られますよね。

なぜこれらの神社はお稲荷さんと言ったりするのでしょう?そしてなぜ狐が関係してくるのでしょうか?

実は、京都の伏見稲荷大社で祀られている御祭神は稲荷大神様。

奈良時代に鎮座されてから、1300年程となります。

稲荷大神は商売の神様として知られており、その他にも五穀豊穣や諸願成就、また家内安全の神様としても知られています。

そして、この稲荷大神のおつかい(眷属・けんぞく)が、狐さんなのです。

このキツネは、いわゆるフォックスとは違います。 稲荷大神の使いの狐さんは神様と同様に人間の目には見えず、そのことから白い狐「びゃっこさん」と呼ばれたりもします。

伏見稲荷神社とどう違う?

全国には、伏見稲荷神社というものが各地にあります。

伏見稲荷神社は北は北海道からあり、各地の神社庁でも伏見稲荷神社を紹介したりしています。

京都にある伏見稲荷大社と、伏見稲荷神社はどのように違うのでしょうか?

答えはいたってシンプルです。

伏見稲荷大社は全国に3万ある伏見稲荷神社の総本社なのです。

多くの場合は京都の伏見稲荷大社から御分霊を受けて、各地に伏見稲荷神社があるというわけです。(※例外もあり)

千本鳥居はなんのためにある?

京都の伏見稲荷大社といえば、千本鳥居です。

壮観な眺めは本当に美しく、また覇気のようなものを感じるものですが、この千本鳥居は何のためにあるのでしょうか。

京都にある伏見稲荷大社の千本鳥居は、江戸時代からすでに盛んで、これらは参道に並んでいます。

昔から商売繁盛または五穀豊穣などを祈って稲荷さんにお参りに来た人たちが「願いが通った」ということでお礼参りに来た際に、自分でこの鳥居を奉納したということから始まっています。

つまりこの千本鳥居は、江戸時代の頃から連綿と受け継がれてきたお参りした人の「ご利益の証」というわけです。ちなみにこの千本鳥居、自分で奉納することも可能となっています。

奉納場所により金額は異なりますが、初穂料という形で17万5000円から130万円の範囲でお納めすることにより、自分の鳥居を建てることも可能となっています。

京都伏見稲荷大社でお参りをして商売が繁盛し、経済的に自由になってからお礼参りとしてこの千本鳥居を奉納するというのもよく聞く話です。

また、この千本鳥居は独特な美しい朱色で塗られていますが、これは「稲荷塗(いなりぬり)」と言います。

稲荷大社の社殿と同じ色が用いられています。 この色は広く魔を撃退する色として知られており、また伏見稲荷大社にあっては稲荷大神様の力である「豊穣(実りが豊かであるさま)」を表す色という説明がなされています。

プチ情報:初穂料(はつほりょう)とは?

七五三や結婚式、あるいは地鎮祭など、神道の神様にご祈祷やお祓いなどをお願いをする際には「初穂料」というものを納めることがあります。

昔は初穂という言葉通り、お米など、その年に採れたいわゆる「初物」を初穂として奉納していたのですが、現代ではこれらのものに代わり「お金」という形でお納めするようになりました。

初穂は現代で言うところの「初物」というニュアンスがありますので、御包みする紙幣も新札で揃えるというケースもあります。

初穂料を納める際には、のし袋に入れて神社の方にお渡しすることになります。

初穂料という表書きの他には、御初穂料、御礼などと書くことも多く見られます。

地域や参拝する神社さんによっても表現が異なることがありますので、事前に確認をしておくと、より丁寧で古式作法に則った初穂料を納めることができると言ってよいでしょう。

とにかく真心を込めて用意することが、何よりも重要です。

御包みする初穂料の相場が分からないという場合には、事前に社務所に問い合わせをしましょう。

もちろんお気持ちという部分が大きいものですが、ある程度の相場については社務所の方から助言をもらうことができます。

また、神社やお願いする内容によっては初穂料ではなく、玉串料として納めた方が適切なケースもありますので、これらも自信がないという時には社務所に確認をしておくと安心でしょう。

伏見稲荷大社のご利益

伏見稲荷大社のご利益は、全国にある稲荷神社の総本宮だけあって多くの人が求めるものとなっています。

古くは朝廷や豊臣秀吉など、各時代の権力者が祈願しているレベルですから、そのご利益のレベルも簡単に想像がつきます。

伏見稲荷大社の御祭神である稲荷大神は、もともと農業の神様です。

五穀豊穣で農作物が豊富に収穫できるということは次第に豊かさの象徴となり、またそこから商売や金運のご利益があるという形で繋がっていったとされています。

伏見稲荷大社のご利益は下記のようなものがあるとされていますが、その中でも特に金運アップのご利益が人気です。

・五穀豊穣
・商売繁盛
・安産
・学業成就
・万病平癒
・諸願成就

ちなみに伏見稲荷大社の御祭神は稲荷大神ですが、この稲荷大神というのは下記の複数の御祭神の総称でもあります。

・田中大神(たなかのおおかみ)
・佐田彦大神(さたひこのおおかみ)
・宇迦之御魂大神(うかのみたまのおおかみ)
・大宮能売大神(おおみやのめのおおかみ)
・四大神(しのおおかみ)

伏見稲荷大社ではお願い事に気をつけよう!眷属との契約のリスクとは?

伏見稲荷大社にいる稲荷大神は神様ですが、稲荷大神のおつかいをしているのは眷属と呼ばれる、いわゆる「きつね・お稲荷さん」です。神の使いと言ってよいでしょう。

実は神様と人々をつなぐ存在であるはずの眷属、中にはどうしても力を持っているのにも関わらず人々の悪い波動に汚されてしまい「はぐれ眷属」となってしまっているものもいます。

これらのはぐれ眷属は力を持っていますので、人々の願い事を叶えることができます。しかし、ひとたびはぐれ眷属の怒りを買うと一瞬にしてそのご利益は反対の方向に向かってしまいます。

運気が反転する、という表現の方が正しいでしょう。

このような状態になると向こう数年から数十年にわたって苦しまなければならなくなるケースもあります。

実際にこのような悲惨なことになってしまったケースもよく聞かれます。

きちんと感謝を捧げ日々のお供えを忘れず、本気でお祈りをするのであれば問題はありません。そのお願いはきちんと稲荷大神に届き、眷属がその願いを正しく叶えます。

しかし、中途半端な気持ちで「ご利益だけ欲しい」などととして心が汚れたまま強いエネルギーを持ってお願いをするのは大変危険です。

このように濁った魂でお願いをしたことは稲荷大神ではなく、はぐれ眷属が願いを叶えることがあります。

表面上、その時は願いが叶うかもしれませんが、その後が大変です。 また神頼みというより、神頼みだけでなんとかしようというのも考えもの。

このような姿勢でいると神様の怒りを買い、思わぬ災難に巻き込まれてしまうことがありますので注意が必要です。

いずれにせよ、伏見稲荷大社は強大な力を持つ神社ですので、中途半端なことや、中途半端なお祈りは絶対にやめましょう。

京都を代表するお祭り本宮祭に行ってみよう

実際に京都を代表する、伏見稲荷大社のお祭りである本宮祭に行ってみましょう。

伏見稲荷大社は敷地がとても広く、桜門、本殿、神蹟、重要文化財など多数の見どころがあります。ここにも歴史の重さを感じますね。

伏見稲荷大社は年間を通して格式高い行事が開催されますが、なかでも夏の風物詩、本宮祭(もとみやさい)が特に有名です。

こちらは伏見稲荷大社で、普段のご利益などに感謝するお祭りで、宵宮祭という前夜に行われるお祭りでは石灯籠や提灯に「灯り」をともす万灯神事も行われます。

まとめ

このように、江戸時代から時代の権力者を始め庶民からも広く愛され、信仰されてきた伏見稲荷大社。1000万人の人が訪れる大変人気な神社ですが、朝早くに行くのもおすすめです。

早朝の澄んだ空気の中で参拝すると、格別な空気感を味わうことができます。伏見稲荷大社の歴史や過去の参拝者たちに思いを馳せながら、参拝してみるというのはいかがでしょうか?