あらすじ

この物語の主人公は、ある出版社に勤務する小山田みのりである。しかし、彼女は、勤務する出版社が何冊もハワイのガイドブックを出版しているのにもかかわらず、実際にハワイに行ったことはなかった。

そんなある日、知人の早川愛子から、ハワイの現地に詳しい人に頼みたいということで、みのりは、結婚式の二次会のセッティングを頼まれる。1人で、ゆっくり楽しみたいみのりは、ハワイブームだから現地の人が行くような観光ガイドを作るべきだと、出版社の社長・大橋社長に提案し、ハワイへ取材旅行に出かける。ハワイに来て、1人で、楽しく飲んでいたみのりだが、中年のおじさんに話しかけられる。みのりが無視をすると、中年のおじさんは、瓶を拾っている阿部知哉にちょっかいを出し始める。みのりは、「その人は知り合いなの」と言い、黙らせる。

みのりは、知哉にパーティーに誘われるが、愛子から別のパーティーに誘われていたため、断る。みのりは、愛子の知り合いで、ハワイ在住の吉村茜を紹介される。茜は、「人のために働くってすごいよね」というが、みのりは、「うっかりありがとうって言いそうになる皮肉言わないでくれる?」と言い返す。

茜は、金持ち男との出会いを求めて、パーティーに参加していた。みのりは、ハワイ在住の人しか滅多に来ないような店を教えてもらうために、茜をコーディネーターとして雇い、取材に回る。茜は、普段はチャラチャラしているが、身体の関係を持ったのは、実は、元彼の本間だけだった。茜は、真剣に裕福な人との出会いを求めていたが、本間が真面目に自分に相応しい男を探していることに、気持ちを受け止めた茜は結婚を決意する。

感想

金目当ての出会いなど、年収だけを見て結婚したいと思うような人が実際に世の中では多く、結婚するなら年収はいくらないと嫌だ、というような考えを持つ人が多いように感じます。しかし、この映画を通じて、結婚で一番大切なことは、年収が高いことや顔が良いということではなくて、お互いに息があうこと、相性が良いことなのだ、と改めて感じることができました。それ以外にも、相手が自分のことをどれだけ想ってくれているのか、自分がこの人といて、相手はどう思ってくれるのか、喜んでくれるのか、幸せでいてくれるのか、ということが大切なんだと感じました。