あらすじ

この物語の主人公は、今まで一度も家の字ができたことがない船見理緒である。理緒は、今までに彼女ができたことないが、運命の出会いに憧れているタイプの人間だ。理緒は、両親の仕事の関係で、祖母の住む上湖村に行くことになった。そんな理緒の前に、上湖村の酒屋の息子・吟蔵が現れる。そして、その直後に、祖母の蕎麦屋の手伝いをしている吟蔵と再会する。しかし、吟蔵は、祖母を田舎に放っといてくれ、と理緒に冷たく当たる。最初の出会ったときとの態度の違いように、イライラした理緒は、一人で店を出る。その会話を聞いていた理緒の祖母は、自分はよく東京に遊びに出ていたと言い聞かす。自分の思い込みだったことに気づいた吟蔵は、理緒の後を追いかける。理緒は、自転車が転倒し、橋の下に転落して、身動きを取ることができなくなっていた。そこに追いついた吟蔵は、自分の思い込みだったことを理緒に謝った。そして、理緒と理緒を背負う吟蔵の頭上の夜空には、満天の星空が広がっていた。

吟蔵と理緒の仲が近づいていく中、吟蔵の年上の幼馴染で、地元では、婚約者同然の存在と言われている万理香が現れる。理緒は、一夏だけの存在の自分と吟蔵との間と、幼馴染の万理香と吟蔵との間には、大きな違いがあることを感じていた。そして、理緒は思わず、吟蔵に告白してしまう。しかし、吟蔵は、一夏だけの関係である理緒とは、そういう関係にはなれない、とあっさりと断る。お互いの立場の違いをわかっていた理緒は、その返事を受け止めたが、吟蔵は、告白は断ったが、今まで以上に理緒に目を負ってしまっている自分がいることに気づく。そして、お互いの立場の違いをわかっていたが、吟蔵は理緒のことを強く抱きしめる。夏休みも終わり、東京に戻ることになった理緒は、吟蔵と置かれている環境の違いを再び感じ、全てを諦め、上湖村を後にした。

その後、吟蔵が東京に来ていることを知った理緒は、吟蔵を探しに行く。

感想

祖母のいる田舎に行き、その場で出会った相手と恋に落ちる、ずっと一緒にいれないことはわかっている中でも、どうしても相手のことを忘れられない、諦められない、そんな恋に心惹かれるような物語でした。恋愛映画では、定番のような好きな相手とは違う異性に好かれるというようなシーンもあり、ドキドキするシーンを多く感じました。別れになってしまっても、お互いのことを忘れることができず想い続け、再会を果たしてお互いの気持ちを再び感じあえることができる恋に心を打たれました。