コロナに見舞われた今、全体的に生活様式はガラッと変わることになってしまいました。少し前なら、仕事終わりにちょっと一杯、と、日々の仕事のリフレッシュをするためにお酒を飲みに出かけるというケースもあったのではないでしょうか。

 

しかし、現在はこのような動き方は原則として難しいものがあります。緊急事態宣言の解除がなされたとしても、基本的には密接・密集・密着は避けるべきでしょう。そのため、今は、三密を避けられるタイプの新たな飲み会やコミュニケーションの方法が人気です。それがオンライン飲み会です。

 

芸能人も多くの人たちがオンライン飲み会を楽しんでいると最近テレビ番組などで発言するケースもあり、オンライン飲み会は一種のスマートでおしゃれなコミュニケーションの形になりつつあります。

 

でもオンライン飲み会って何するの?どういう時にするの?オンライン飲み会にマナーとかあったりするの?などの様々な疑問が尽きませんが、今回はそのようなご質問に全てお答えしていきます。

実際に会わなくても飲み会ができる?!オンライン飲み会とは

最近ニュースでもよく聞くようになったオンライン飲み会。

 

オンライン上で行う飲み会ということは推測できますが、本当にオンライン飲み会は楽しい?やる価値ある?と疑心暗鬼の方も多いでしょう。

 

オンライン飲み会とは、各自でお酒やおつまみを用意して、スマートフォンやパソコンなどからビデオ通話を行いながら擬似的な飲み会を楽しむというもの。

 

もともとは、簡単には会えない離れた場所にいる人たちがSkypeやZoomなどで集合時間を決めてオンライン飲み会を行っていましたが、今般、感染症対策が進むに連れオンライン飲み会が頻繁に行われるようになりました。

 

もちろん、お酒を飲まずビデオ通話でおしゃべりをするだけでも楽しいのがビデオ通話です。お酒の有無は通話先の様子を見て決めても良いでしょう。

 

実際の飲み会も、お酒を飲む日、飲まない日があっても良いように、オンライン飲み会だからといって本当にお酒を飲めなければならないといったルールもありません。

 

自分の体調やタイミング、そして自宅にいるということを考えながら、最も自分にとってストレスのない参加の方法を考えてもOKです。

オンライン飲み会は何を用意したらいい?

オンライン飲み会をやってみよう!と思っても、なにを用意したらいいかわからず腰が上がらないというケースも多く見られます。

 

しかし、実際はネット環境とスマートフォンやタブレット、パソコンのいずれかがあればすぐに始められます。

 

思ったよりもオンライン飲み会のハードルは低い、と覚えておいてください。

 

場合によっては、今あなたがお持ちで、この記事を読んでいるその端末から今すぐにでもオンライン飲み会が開催できるケースもあるでしょう。それほどまでに、オンライン飲み会のハードルは低いのです。

 

オンライン飲み会ではよくZoomやSkype、LINEといったビデオ通話ができる通信サービスで行われますが、これらは無料で使えるサービスなので、ネット環境と端末さえあればいつでもビデオ通話、つまりオンライン飲み会ができます。

 

ZoomもLINEもSkypeも無料で登録できますから、まずは登録(サインアップ)しておくとスムーズにオンライン飲み会に参加できますよ。登録自体も難しいものではなく、ものの数分もあれば完了します。

 

ビデオ通話ができるサービスに登録さえできれば、あとは各自でおつまみやお酒を用意し、Zoomを開くだけでオンライン飲み会のスタートです◎

オンライン飲み会は無料?有料?

オンライン飲み会に最低限必要なのはお酒やおつまみ、そしてZoomといったビデオ通話ができる通信ツールだけ!

 

特に仰々しいツールやアンテナ、マイクなどは必要ありません。なぜなら、最近のスマートフォンやタブレット、そして一部のパソコンには内蔵マイクがついているからです。

 

ひとまずスマートフォンやタブレット端末については基本的にマイクが付いていますので、安心してください。

 

飲食店での飲み会となると交通費やお通し代などがかかりますが、それらはすべてかからず自分が飲んだり食べたりする分だけを用意すればいいと考えるとコスパはかなり良好です。

 

一度の飲み会でかかる交通費やお通し代など、飲み会の本質的なところ以外でかかってくる費用が一切カットできるので、時間もお金もかからない新しいコミュニケーションの形として人気が出ているのも頷けます。

 

元々は、IT業界の人たちがこぞって行なっていたこのオンライン飲み会ですが、最近はテレワークの普及により多くの人が実践するようになりました。このあたりも手伝って、オンライン飲み会が急速に普及したと考えられます。

 

通信量にはご注意を

ただし、いくらビデオ通話通話のサービスが無料と言っても、オンライン通信ですから通信料が発生するケースがあります。

 

ネット通信をするとなると、携帯電話ネットワーク、いわゆるキャリア通信やWi-Fiが一般的ですが、どちらも使い放題・月額使用量無制限・◯◯放題といった通信契約をしていれば、オンライン飲み会も通信量を気にせず長時間の参加も可能です。

 

しかし、月2Gまでといった1ヶ月に使う通信量を決めた通信契約で長時間オンライン飲み会をしていると、通信量オーバーになるかもしれません。その場合はオンライン飲み会の参加時間に気を配るか、データ容量を予め追加購入しておくといった対策が必要となります。

 

もしご自宅にwi-fi環境があれば、こちらのwi-fiネットワークに繋げておくことをお忘れなく。これに繋げれば、モバイルデータ通信のギガを消費することはなくなります。

 

ご自宅に同居のご家族がいらっしゃる場合、既にご自宅にwi-fi環境が整っているケースもあります。例えばご自宅の固定電話の近くに黒もしくは白、ベージュなどのカラーリングで、高さ20cm程度の機会がある場合はご自宅にwi-fi環境が通っている可能性があります。

 

是非一度、ご家族に確認してみてください。これが利用できるようであれば、オンライン飲み会をいくらやっても追加容量の購入などは必要ないケースがほとんどです。

オンライン飲み会のツールは何を使う?zoomだけ?

これまでZoomやSkype、LINEといったオンライン飲み会のツールをご紹介してきましたが、具体的にどんな機能があるの?他にもビデオ通話ができるサービスはないの?疑問は尽きません。

 

実際、Zoomなどの他にもまだまだ無料でビデオ通話ができるサービスはたくさんありますし、有料のサービスもありますが、基本的には無料で使えるサービスで充分事足ります。ここからはオンライン飲み会で使われる代表的なビデオ通話ができる無料サービスをご紹介していきます。

LINE

日常生活で多くの人が使っているLINE。LINE内にあるビデオ通話の機能でオンライン飲み会を開くことができます。2人でのオンライン飲み会もできますし、グループを作れば複数人でのオンライン飲み会も可能!

 

多くの人が使っているため「今日オンライン飲み会をしよう!」と思い立ったらすぐ開催できるのが一番のメリットです。さらに、これまでビデオ通話で画面に表示できる人数は4名まででしたが、2020年5月の大幅アップデートで最大6名まで表示できるようになりました。

 

メリットとしては、兎にも角にも日本国民のほとんどの人が利用しているアプリという部分が挙げられます。

 

そのため、アプリが入っていないからオンライン飲み会ができない!などのことがないので、人数が多くないということであれば、今すぐにでもオンライン飲み会が開催できるでしょう。

 

手軽さはほぼ業界ナンバーワンと言って過言ではありません。普段、スマートフォンをあまり使いこなせていない方でもLINEは入っているはず。

 

そういった部分からも、手軽さナンバーワンのオンライン飲み会ツールです。

Zoom

最近話題の会議ツールです。1人がアカウントを作って招待コードを共有すれば簡単に会議を作成できます。元々ビジネスむけの会議ツールなので、音質や画質共に必要充分です。また音質に関してはかなりのクオリティとなっています。

 

ちなみに、テレビ番組などでよくある話している人の背景がバーチャル背景になっているのは、Zoomの機能を利用しているケースがほとんどです。

 

なお、現在は無制限の無料でビデオ会議が利用できますが本来は無制限のビデオ会議をするには料金が発生します。コロナウイルス対策の影響があるため、現在は無制限で無料という措置がとられているというわけです。

Skype

昔からインターネットに慣れ親しんできた人にはお馴染みのツールですが世界各国とやり取りができるという触れ込みで人気のビデオ通話ツール、Skypeもオンライン飲み会にはおすすめです。こちらは、日本国内向けというより全世界で使われているツールの為、ネット上で検索してもかなりの勢いで様々なハウツー記事が出てきます。

 

情報量が多いのが特徴で、Skypeの利用方法で困ったとしても、様々な検索をすることにより即座に詳しい情報が手に入るイメージがあります。ちなみに、Skypeは元々コンピューターにインストールされているケースも最近では増えてきました。

Messenger

Facebookのアカウントがあれば簡単に使えるアプリです。PCの人とスマホの人が簡単にやりとりできるのが魅力的です。チャットや通話のほかにも大人数での通話ができるのが特徴です。

Googleハングアウト

Googleアカウントがあれば誰でも利用可能な機能です。1人が共有URLを事前に作っておけば最大10人で8時間オンライン飲み会が可能です。

たくのむ

最近出てきたツールで、特に日本国内でも人気のツールがこちらです。アカウント作成は不要で1人がURLを作成すると、そのURLにアクセスするだけで自動的に通話にアクセスしてくれます。飲み会用ツールとして作られているので後には出前や写真撮影の機能などが追加されます。

オンライン飲み会で使うツールはどうやって決めるか

こちらは、オンライン飲み会とはいえど若干アナログな方法が必要となります。オンライン飲み会を行うメンバーが全員使用できるツールを事前に連絡したりして決めておく必要があります。ほとんどの場合は、LINEなどを使うケースが見られるのではないでしょうか。基本的には全てのメンバーが既にアカウントを持っているサービスを使うと楽です。多くの場合はLINEで事が足りると言えます。

 

また、事前にある程度時間を取って話し合いができるのであれば、特にビジネス用途の場合はLINEのビデオ通話では若干セキュリティ関係で他から意見が出る可能性があります。

 

その場合は、業務用で使用しているその他のツールを全員がインストールしておくなどいろいろなやり取りが必要となりますが、その分だけ当日は快適なビデオ会議が出来ることでしょう。基本的にそれぞれのツールによって細かい機能の違いはありますが、大まかな機能やクオリティは大体同じです。

 

そのため安心して使えるツールや使い慣れているツールを皆さんで用意しておけばよろしいでしょう。

 

オンライン飲み会で一度に参加できるのは何人まで?

数人の参加であればLINEなど既存のサービスで気軽にできるが、メンバーが多くなるとLINEでも大人数オンライン飲み会ができるか不安という方もいらっしゃるでしょう。

 

そんな方のためにここでは主なオンライン飲み会サービスで一度に参加できる人数をまとめてみましたのでご参考にしてください。

 

人数が少なければLINEのビデオ通話で事足りますが、メンバーが多くなってくると全員参加できるかどうかが不安でしょう。場合によっては、何名かあぶれてしまって会議に参加できないというケースもあるのではないでしょうか。そんな悲しい事態を防ぐためにも、さきほどご紹介したオンライン飲み会サービスの参加人数を比較してみましょう。

 

オンライン飲み会に一度に参加できる人数上限

スマホ・タブレット

パソコン

LINE

6人

※ビデオ通話は最大200人まで、画面には最大6名まで

9人

※iPad

Zoom

100人

※無料版

Skype

50人

Messenger

50人

Googleハングアウト

10人

※Gmail、G Suite Basicのビデオ通話

たくのむ

12人

 

オンライン茶会にも同じシステムが使える

これらのツールはお酒を飲まなくてももちろん使えます。不要不急の外出を防いで、なおかつ楽しくお話できます。外食はできませんが、手作りのおうちごはんなどで盛り上がることも可能です。

 

コロナの影響でなかなか人と話をしたりコミュニケーションをすることができないという方も多いでしょう。そしてオンライン飲み会となれば夜の時間帯になりますので、なかなか難しいというケースもありそうです。

 

そんな時には特にオンライン飲み会をすることなく「オンラインお茶会」でもいいわけです。このようにオンラインお茶会も需要があり、人気です。

 

 

知らぬは恥?!オンライン飲み会のマナー

オンラインとはいえ人との交流の場なので当然マナーがあります。しかし会っているわけではないので、なかなかマナーは分かりづらいものです。

ここからはオンライン飲み会で知っておかないといけないルールをいくつか紹介していきます。

事前に音声チェックをしておく

オンライン飲み会は、基本的に音声が相手に伝わらないと楽しさは半減どころの騒ぎではありません。事前に音声チェックをして自分の音声が相手に届いているか、また逆に相手の音声が自分に届いているかどうかチェックしておくのをお忘れなく。Skypeを利用している場合は、Skype音声テストサービスという機能が付いています。

参加人数が多い時はスマートフォン参加は避ける

参加人数が多い時は、一度にやり取りするデータの分量もかなりのものとなります。一度に多くの人間が動画ファイルを送りやっていると想像すれば理解がスムーズではないでしょうか。このような場合はスマートフォンのモバイルデータ通信では速度が追いつかない可能性があります。スマートフォンで参加していてなんだか画面が重たかったり、回線がパンクしているような感じがする時は、wi-fiもしくは有線LANでつながっているパソコンから参加するなど工夫を凝らしてみましょう。

明るい部屋で参加する

せっかくビデオ通話していても相手から自分の顔が見えないと印象が悪くなってしまいます。そして表情が悪いと相手が表情を読み取りづらく、相手にストレスを与えてしまいます。

 

せっかく相手と楽しく会話をするわけなので、出来る限り明るい部屋で参加することを心がけましょう。意外とスマートフォンやタブレット端末はカメラの自動調節機能のために、電気がついている部屋で参加しても画面が若干暗めに調整されることがあります。

 

そのため、ちょっと明るいかな?くらいの場所から参加しておくくらいがちょうど良いというわけです。

ファシリテーションを意識する

ファシリテーションとは、バラエティ番組で言うところのMCや司会のタレントさんのようなイメージです。トークを回す時に、中心となる人物がいるといないとでは、オンライン飲み会の楽しさは大きく変わってきます。もちろん気心知れた同士ならそれほど必要はないでしょうが、人数が多くなるにつれてやはり同時に発言すると聞き取りづらかったりするため、話題に難儀するケースがあります。

 

またこのような人数でのオンライン飲み会の場合は、トークの順番などを決めたりサイコロトークにするなど話す人と聞く人を決めておいた方が良さそうです。

 

一部の人だけが盛り上がってしまうと、他の人の配慮が欠けていると文句を言われてしまうこともあるでしょう。ファシリテーションを意識して、オンライン上の別部屋を用意しておくなど色々と考えたいことがあります。

無線イヤホンがあると便利

PCやスマートフォンには内蔵マイクがあり、Zoomなどだとそのまま使えることがほとんどです。端末やアプリが勝手にマイクの調整をしてくれます。

 

しかし、スピーカーでそのまま話すと実家暮らしの方や壁が薄い方だと、周辺に漏れる音がかなり大きなものとなってしまいます。このようなタイミングでは、無線タイプのマイク付イヤフォンだと周囲に迷惑をかけることもなく、そして誰に気兼ねすることもなくて様々な会話ができるようになります。

終わりの時間に配慮する

飲み会には必ずラストオーダー、終電など、飲み会を一旦切り上げるような合図になるものがたくさんあります。しかしオンライン飲み会には残念ながらそれがありません。終わりの時間は常に配慮しておかないと、メンバーが疲れてしまいます。

 

ラストオーダーも終電もないのがオンラインの特徴ですから、ここは配慮しておきましょう。

まとめ

オンライン飲み会では様々なツールやアプリがあるので人数やニーズに合わせて選べます。これから先サービスがより豊かになっていくと予想されます。しかし手軽にできる分普段よりも飲み会が多くなりすぎて断りにくくなったりというケースもありますので、楽しく行うためにはより一層マナーや注意が必要です。

 

マナーを守って楽しいオンライン飲み会ライフを。