働き方改革が進む世の中で、女性の起業というのもブームになってきました。

 

SNSなどでのインフルエンサーもいってみれば立派な事業の一種というケースもあります。女性ならではの視点で、大きく利益を上げている女性起業家の方もいらっしゃいますね。ところで、女性起業家になるにはどのようにすれば良いのでしょうか?

 

また、起業する際に用意しておきたいものも気になるところです。そこで今回はこの記事をお読みになれば、今からでも女性起業家になれるほど徹底的に「女性の起業」に関しての情報をお届けしていきます。

そもそも起業とは?実業家とどう違う?

起業するというのはどういうことでしょうか?

 

これはすなわち会社を起こすことです。

例えば、カフェや飲食店を始めたり、ヨガインストラクターの資格を活かして自宅でヨガサロンを始めたり、あるいはお茶やお花などの「お教室」を始めたり、アパレル会社を始めたり・・・これらもすべて起業に入ります。

 

また、弁護士や司法書士税理士に会計士、その他行政書士なども含めて、専門の資格を持っている人が事務所を開業するのも起業の一種です。

 

そして最近は主婦や子育て中のママも「プチ起業」という形でスキマ時間に仕事をするケースも増えてきました。つまり主婦業や子育ての傍らで、女性起業家として活躍するというケースが増えてきているのです。

起業は誰でも出来るの?何歳から?

会社を起こす、と聞くと非常にハードルが高く聞こえますが、最近はご紹介したとおりプチ起業というものも流行しています。

 

つまり、会社を起こして起業すること自体は誰でもできるのです。実は会社の設立には特に免許なども必要ありませんので、法人として株式会社を立ち上げても良いですし、個人事業主という形でビジネスをスタートするのも良いでしょう。

 

また、保護者の同意やフォローがあれば、未成年でも会社設立は可能です。最近は、未成年が会社を立ち上げる際に「親子で起業する」、なんていうケースも出てくるほど、会社を起こすことは非常にハードルが低くなっているのです。

 

子供のために会社を立ち上げたというママさんの例もかなり多く聞かれるようになりました。

ライフプランとして起業を選ぶ女性が増加中

「個の時代」や働き方改革、あるいははライフワークバランスなどの言葉が取り沙汰される通り、近年は多種多様な生き方ができる時代になりました。

 

そんな中で人生のプラン、つまりライフプランとして起業することを選ぶ女性も増加中です。

 

独立、フリーランスという働き方も最近よく聞きますが、このフリーランスも言ってしまえば起業の一つ。フリーランスは昔からある働き方ですが、フリーになりやすい時代になってきたという風潮も手伝って、最近は女性起業家が増加傾向にあるというわけです。

なぜフリーランスになりやすい時代になってきたのか?

ーそれはSNSの台頭が理由の一つです。

 

最近はSNS一つで営業することができるようになったため、フリーランスになったとしてもSNSの集客を行うことで仕事に繋げやすくなったという要素が挙げられます。

 

実際にSNSなどを見てみると、「ママフルエンサー」といった言葉や「女性インフルエンサー」という言葉が増えてきているのを感じたことはありませんか?

 

 

インフルエンサーというのは英語のinfluence、つまり影響力を持つ人、という意味になります。Twitterやその他のSNSで多くのフォロワーを獲得して、周りに対して影響力を持っている女性については様々な会社から広告オファーが殺到することもあり、最近はインフルエンサーやママフルエンサーという言葉が職業の名前になることも。

 

インフルエンサーとしての活動も会社から広告収入を得ることによって行なっているビジネスですので、これも起業の一種です。子育て情報や「生き方そのもの」の情報を発信している女性インフルエンサーの方やママフルエンサーの方は、立派な広告収入を得ている女性起業家というわけです。

身近なビジネスアイディアから年商1千万も夢じゃない?億だっていける!

平成の中期から後期にかけて、主婦の方の目線から生まれたビジネスアイディアが大きくブームになったことがあります。

 

これも女性起業の一種でしょう。

 

主婦の方が日常生活から生まれた疑問やモヤモヤを解消するために開発した商品が爆発的なヒットとなり、年商1千万オーバーになったというケースも非常に多く存在します。

 

また、身近なアイディアからビジネスにつながるケースもあり、例えばペットのお散歩代行サービスを主婦の方が始めたり、ピアノの先生だった方が音楽のコンサルで有名な先生となったり、OEM(※)の製造などで起業して年商1億円以上を達成した女性起業家の方もいらっしゃいます。

 

(※)OEM:自社工場を持たず、工場設備を持つ会社に自社ブランドの製造を依頼して販売する方法。工場を持たない分リスクを抑え、またコストも抑えて営業できる。

 

女性起業家で大成功した事例を一つご紹介しましょう。あのディー・エヌ・エーを作った南場智子(なんば ともこ)さんです。

 

南場さんは1999年に世田谷で起業し、2005年にはマザーズ上場、2007年には東証1部上場、2018年時点の資本金は103億円と、巨大企業を一代で作り上げた女性です。ちなみにDeNAは、あのモバゲーをリリースした会社です。

女性起業家の多い職種は?

ところで、女性起業家に多い職種または共通する事業モデルはあるのでしょうか?

 

さまざまな領域で活躍する女性が増えている中で、女性起業家の方が一番最初に取り組むビジネスとして多いものをご紹介していきます。ここでは、自宅でできる業種と、必ずしもそうではない業種の二通りに分けてご紹介していきます。また、業種においても大まかに分類していますので、お得意なジャンルの起業モデルを見てみましょう。

<自宅でできる起業ーIT関連>

まずは自宅でできる起業タイプの中でも、IT関連の領域のものをご紹介していきます。自宅で作業することができるため、子育てや主婦業と並行してビジネスを行うことができるなど、その手軽さが人気です。ただし、手軽だからといって稼げないというわけではありません。やり方を工夫することにより、またビジネスアイディアによっては、この後ご紹介するように毎月数百万円以上の収益を上げているケースもあります。

・アフィリエイト

まずはアフィリエイトという事業についてご紹介していきます。この事業が最も手軽にスタートすることができ、コストもかからず、そして自宅で開業することができます。アフィリエイトは、ブログやウェブサイト上に広告を掲載し、その売り上げに応じて紹介料を受け取る仕組みを言います。このアフィリエイトは以前はアンダーグラウンドなイメージがあり、広告料の収入についてもお小遣い稼ぎの範疇を出ないようなイメージがありましたが、現在では全く違います。

 

ここ数年で急速にアフィリエイト市場そのものが拡大しており、主婦の方が運営しているブログやホームページで、毎月200万円から300万円以上の広告収入が発生しているというケースも決して珍しいものではなくなってきました。

 

また、アフィリエイトはほとんどの場合、パソコン一つあればある程度の作業が行えることから事務所を必要とせず、アフィリエイトの事業のためのスタッフも外注スタッフを雇えば良いというケースも多いことから、コスト面でも物理的な面でも自由度の高い起業モデルであると言えます。

 

例えば、子育てをしながら「子育て日記漫画」を書き続けている方もいらっしゃいます。このタイプの起業はアフィリエイトにプラスしてInstagramの情報発信を組み合わせることで、企業タイアップ案件などを受注出来るケースもあり、より多くのファンと売上を獲得し続けています。

 

ちなみに、主婦業の傍らアフィリエイトで成功している女性起業家の方も非常に多く、とある美容関係のジャンルでアフィリエイトに取り組んでいる女性起業家の方の中にはこれまでアフィリエイトサイトの売却に何度か成功し、数千万円単位の収益をあげ、なおかつその売上を伸ばし続けている方もいます。

・ライター、デザイナーなど

アフィリエイトは多くの場合、結果が出るまでに多少の時間がかかります。また試行錯誤を繰り返さなければならないため、収益に結びつくのがスタートしてから半年後や1年後になる、というケースも決して珍しい話ではありません。

 

しかし、それよりも比較的「手っ取り早く」収益を上げられるものに、ライター業やデザイナー業というものがあります。例えば、絵を描くのが得意な方はデザイナー業としてフリーランスのデビューをするのがおすすめです。

 

最近はクラウドソーシングサイト(※)なども活発になってきており、在宅で企業から仕事を請け負って納品してお金を稼ぐという方法もあります。クラウドソーシングサイトを利用する手数料などもありますが、多くの場合は毎月1回から2回程度の「報酬振込日」がありますので、通常のアルバイトやパートよりも早いサイクルでお金を得ることができるケースもあります。

 

記事を書くのが得意な方はライター業に進出するという方法もあります。ライター業にも様々なジャンルがありますが、例えば専門的な知識を持っている内容について記事を執筆してください、といった案件などがあります。

 

こういった案件になると、専門的な知識は持っているだけで初心者ライターでも1文字1円という金額で契約できるケースもあり、この1文字1円で契約できた場合は1日に6,000文字ほど執筆すると、6,000円の日当がもらえるのと同じことになります。

 

もう少し簡単な案件になると、アンケートに答えて1回あたり50円、というようなものも。まずはこういった案件で腕試しをして、初心者OKというような案件などからライター業に進出するというのも良いでしょう。

 

(※)クラウドソーシングサイト:オンライン上で完結する、仕事を発注したり受注したりする総合的なマッチングサービスのこと。端的に言えば仕事を個人やフリーランスの人に発注したい企業と、企業からの案件を受注したい起業家やフリーランスの方が出会える場所。最近は業務改革や業務方法の改善などの理由で大手企業がフリーランスの人に仕事を発注するケースが増えており、これによって、フリーランスでも収益を得やすい状況になってきている。

・ネットショップ

ネットショップのオーナーになるという方法もあります。ネットショップというのは文字通りインターネット上にお店を開くことを言います。ヤフーショッピングや楽天などでストア出店している、個人のお店を見たことはありませんか?あれはネットショップを大手ショッピングモールに出しているのと同じことです。

 

もちろん、自分のホームページ上にネットショップを開店することも可能です。以前は集客力の関係で大手ショッピングモールに高い利用料や契約料を支払いながらネットショップを出さなければならない、というケースもありました。

 

しかし最近はSNSなどで独自に集客できるだけの環境が整ってきていることもあり、自分のホームページのみでネットショップを成功させている事例も多数存在します。

 

ネットショップで販売できるものには、ハンドメイドの雑貨やアクセサリー、あるいは陶芸作品など、多種多様なラインナップがあります。

 

もちろん、ハンドメイドであればコストを削減することができますし、最初はテストマーケティングという形でハンドメイド作品を販売するネットショップでも良いでしょう。

 

ただし、チャレンジする精神やその環境が整っていて、なおかつ商品を見極めるバイヤー的な才能がある方であれば、海外のウェブサイトから雑貨や食器類などを仕入れてきて自分のネットショップでセレクトショップのように販売するということも不可能ではありません。

 

事実、このようなセンスのあるオンラインショップが人気を博しており、最近は主婦業の傍らで仕入れを自分で行い、ネットショップで販売することによって多額の利益を得ている女性起業家の方もいらっしゃいます。

 

オンラインショップについても、在庫があまり大きな物・場所を取るものでなければ自宅保管も可能ですので、自宅でネットショップを運営することも十分に可能となっています。

・ハンドメイドやリメイク

古着のリメイクや、小物のハンドメイド、あるいは伝統工芸品のハンドメイドなど、自分で作品を作り出して販売するという方法もあります。

 

これらは自分の手で生産から営業まで行わなくてはならないため、販売開始までにかなりの時間がかかります。

 

しかし、時間はかかるものの商品の生産に制限時間などはありませんので、ひとつひとつにこだわりを持って製作をすることが可能となっています。

 

「一球入魂」ではありませんが、一つ一つじっくりと時間をかけ丹精を込めて仕事をしたいという方にはおすすめの起業といえるでしょう。

 

ちなみに、注文を受けてから商品の製作に取り掛かる「プレオーダー」または「予約販売」といわれるようなシステムにすることによって、作りすぎて在庫が余ってしまうという心配もありません。

 

また、これらの商品は自分のオンラインショップで販売するという方法もありますが、実は完全オリジナル商品の場合は人気に火がついてくると、大手百貨店との取引(!)が見えてくるケースもあります。つまり、大手百貨店に品物を「卸す」ことができるようになるのです。

 

実際に過去、女性起業家 兼 主婦の方が主婦業の傍らに作っていた伝統工芸品をオンライショップで販売してみたところ大手百貨店バイヤーの目にとまり、ある日突然ホームページのお問い合わせ欄から連絡が来てそのまま百貨店の本店オフィスで打ち合わせをすることになった、というケースがありました。

 

このようなケースも、決して珍しいものではありません。

<自宅でできる起業ーサロンなど>

ここから紹介するのは、自宅でできる起業の中でもIT関連ではなく、サロンなどのいわゆる「先生業」の内容となります。

 

こういったサロン運営は人件費がかからないことから、また自宅で行うことによって「場所代」もかからないことから収益性が高いケースが多く、この辺りに魅力を見出す女性起業家の方も増加中です。オフィスなどを借りる必要がないのでリスクを最小限に抑えてビジネスに参入することもできるようになっています。

・サロン、習い事など

和装の着付けが得意な方は、着付け教室を開講するという方法もあります。マンツーマンでの着付け教室の指導を受けたいと思っている人に向けたマンツーマン完全予約制の教室を開く、というのも一つの方法です。

 

特に教室を開くにあたって必要な国家資格などは存在しませんが、生徒を集めるためにも和装や着付けに関連する民間資格を取得しておくのが一般的です。また、営業の一環として、SNSなどで和装の正しい着付けの方法などを紹介しておくといったマーケティング活動も良いでしょう。

 

いずれにしても手軽に写真を撮ったりするだけで営業活動ができますので、とにかくコストをかけずに運営することが可能です。

 

その他、和楽器の演奏に知見のある方は「お琴」の教室などを開いてみるのも良いのではないでしょうか?お琴の教室も自分でお琴を持ち込んでもらうことにより、気軽に教室を開くことが可能です。

 

また、自宅を教室にして解放することによって「あの先生、なんかビジネスビジネスしているね」といった印象を与えることもありません。さらに場所代がかからないことから、ほとんどお月謝を利益とすることができます。

 

また、お月謝を取るタイプの教室は今風にいうとサブスクリプション型のビジネスで、これも非常に収益を安定させやすいビジネスといえます。

 

特に、一日の売上に一喜一憂しなくてもよいというのは精神衛生上も良い、とする方もいらっしゃるでしょう。

・料理教室

自宅のキッチンを使って、料理やお菓子作りを教える教室を開くのも良いでしょう。薬膳料理や多国籍料理など、一般的な料理教室では扱わないような内容に特化することにより、さらに深く狭いジャンルで需要を高めることができます。

 

一般的にビジネスは広く浅い方が良いとされていますが、こういった特化型のビジネスでは、深く狭いジャンルで深掘りしていくことにより、業界のオンリーワンにしてナンバーワンになることもできます。

 

最近は特に薬膳料理や、世界のさまざまな国の料理への興味関心が高まっている状況でもあるため、薬膳コーディネーターの資格を持っていたり、現地に留学や駐在経験があれば現地料理を振る舞うことができます、などアピールポイントがあれば、さらに教室に生徒を集めやすいと言えます。

 

こちらも、女性起業家の特権ともいうべき存在、Instagramなどを使ってフォトジェニックに集客を行うことが可能です。最近は訪日外国人向けの料理教室も人気です。

・アロマセラピスト

エッセンシャルオイルを使うことにより、体や顔、手などの部位のトリートメント施術ができる資格です。こちらは資格を取得するのに教育を受ける必要がありますが、およそ7ヶ月程度の通学で資格を取得することが可能となっています。

 

アロマセラピストとして開業することにより、オイルや施術内容、空間づくりもお客さんの好みに合わせて調合することが可能です。ということは、より常連のお客がつきやすいビジネスということもできますね。

 

常連客がつきやすいビジネスは収益も安定しやすい傾向にあり、予約制としてしまえばスケジュール調整も簡単です。自分のワークライフバランスを考える上でも特にスケジュール調整のしやすい業種といえるでしょう。

・ネイリスト

ネイリスト技能検定やジェルネイル技能検定、さらにネイルスペシャリスト技能検定などの資格を持っていることで取り組むことができるのが「ネイリスト」という職業です。ネイルサロンを自宅で開業することもできるのではないでしょうか。

 

ちなみにこれらのネイリストに関連する資格は通学をしたり通信講座を受けることで取得することができ、初心者でもこれらの講座を受講することで独立起業できるほどの技術を身につけることができます。

 

もちろん、ネイリストとして売れていくためには様々なオリジナリティや試行錯誤が求められますが、そもそも趣味としてネイルをやっていて腕に覚えがあるという方や、センスには覚えがあるという方はネイルサロンを開業するというのも一つの方法といえるでしょう。

<その他ーテナントを借りたり出張するタイプ>

ビジネスを始めるからには自宅以外で挑戦してみたい!というケースや、様々な事情があって自宅での営業が難しいというケースもあるでしょう。そんな場合にはテナントを借りたり自らが出張するタイプの起業方法もあります。

 

ここでは、女性起業の中でも特に人気の高いカフェ経営やカウンセラー業など、自宅以外で行うタイプの起業についてご紹介していきます。

・カフェ経営

女性の起業で人気があるカフェ経営。

 

内装やインテリアなどのセンスを活かした空間づくりが可能なカフェ経営は個性を出しやすいため、おすすめです。開店資金が条件や様々な条件によっても変動はあるものの平均して1,000万円前後は必要になる為、銀行や金融機関からの融資を受ける必要があるケースもあります。この場合はきちんと営業計画書や創業計画書、事業計画書を作成して、融資の面談に臨むようにしたいところです。

 

一度融資が通ってカフェを経営できるようになると、飲食業として人気のスポットに成長させていくこともできます。かなり本格的な起業となりますが、ある程度予算を投下することができたり、ビジネスの基本である融資をうける交渉も含めて何かにチャレンジしてみたい!という方はお勧めです。

・家事代行

「整理収納アドバイザー」や「収納マイスター」「ときめき片づけコンサルタント」など、最近はこういった形での代行サービスの起業も人気です。特に、人気の女性起業家の中にはこのような家事代行業として大成功を収めている方も多くいらっしゃいます。よくお昼のワイド番組などで登場する家事代行業を営んでいる女性社長さんもいらっしゃいますね。

 

また、これらの資格を活かして顧客の自宅での整理収納アドバイスをしたり、片付けの代行、レッスンを行うほか、室内や庭などの掃除を代行することもあります。こちらは、軌道に乗ってきたらスタッフを増やして事業展開を行うことも可能です。

・子育てカウンセラー

最近は子育てに悩むママも増えており、こういったママの悩みに寄り添う形で子育てカウンセラーとしてデビューする女性起業家の方も多くいらっしゃいます。特に子育ての経験がある方や、子育てに関連する資格を持っている方など、こういった方が子育てカウンセラーとしては人気です。またこのお仕事では育児についてのしつけや絵本の選び方、習い事の選び方などをアドバイスすることもあり、悩めるママの道しるべ的存在ということもできるでしょう。子育てサロンを開くというケースもあります。

コラム:有名な女性起業家もたくさん!

ところで、日本にはさまざまな女性起業家がたくさんいらっしゃいます。

ここでは、有名な女性起業家さんについて何名かご紹介していきます。

株式会社キッズライン 経沢香穂子さん

リクルートに入社し新人向け名刺獲得競争で1位になる。営業でトップクラスの成績を叩き出すなどしてヘッドハンティングされた会社での新規事業を立ち上げなどを経た後、楽天へ入社。その後トレンダーズ株式会社を設立し、女性向けマーケティング事業を開始。現在はトレンダーズの代表を辞任して株式会社キッズラインを設立。ベビーシッターという職域による女性支援事業などを行なっています。

シェアリングエコノミー 石山アンジュさん

内閣官房シェアリングエコノミー伝道師。シェアリングエコノミー協会渉外部長としてパラレルキャリアを構築している。「シェアで世界平和」を理念に、パブリックセクターとイノベーターがカジュアルに交流・相談したり議論を生み出せるようなコミュニティの構築を生み出すため「PMI」を立ち上げるなど活動は多岐に渡ります。

ファッションデザイナー ハヤカワ五味さん

胸が小さい人向けブラジャーを提案する「feast by GOMI HAYAKAWA」を立ち上げた若手起業家。ワイヤーやパッドなどで胸の形や大きさをムリに強制するのではなく、シュシュのように胸元を可愛く飾る。そんな新しいアイデアと色味・デザインの可愛さで人気を博しています。

milieu編集長 塩谷舞さん

20代で独立してオピニオンメディア「milieu」を立ち上げる。独自の切り口で発信し続ける塩谷さんに同世代のファンも多数。会社員時代に書いていた個人のブログ記事が拡散し、一晩で7万PVを叩き出した記録を持つ。その後3年ほど働き、フリーランスとして「milieu」を立ち上げ、現職。

ホテルプロデューサー 龍崎翔子さん

L&G GLOBAL BUISNESS, Inc.代表兼ホテルプロデューサー。22歳にして5店舗のホテルを経営。ホテル経営で最も大切にしているのは「観光地の商圏で、尖って差別化する」こと。「世界観を作れば、宿泊者がSNSなどで自発的にPRしてくれる」、との持論を持ち活躍しています。

実際に女性起業家になるには?

さてここからは、実際に女性起業家になるためのステップをご紹介していきます。具体的にどのような方法を取ることで女性起業家としてデビューできるかをご紹介しますので、参考にしてみてください。

事業の流れを決める

まずはどのような事業を行うかを決めます。ご紹介した通り最近は様々な方法で起業することができますが、一番大事なのは、あなた自身がどんなビジネスに着手してみたいか、ということです。

 

もちろん、コストや様々な条件などを考慮に入れる必要はありますが、ビジネスを行う本人がやりたくない仕事をビジネスとして立ち上げるのはあまりよろしくありません。まずはどのような商売をしてみたいか、というのを考えましょう。

 

ある程度のビジネスのジャンルが決まったら、次に以下のことを考えてメモに書き出してみましょう。これが簡単な事業計画書ということになります。

 

1・誰に(顧客の設定)

2・何を(サービスを含む商品の設定)

3・いくらで仕入れ(原価の設定)

4・いくらで売り(売価・提供価格の設定)

5・どのくらい儲けるか(利益の想定)

 

これが決まったら、次はどのような方法でビジネスを行っていくかを定めていくことになります。

 

この内容をペーパーに落とし込んで詳細に記入していったものが事業計画書と呼ばれるものになります。

 

多くの場合ビジネスで融資を受けるには事業計画書が必要となりますので、最初はビジネスを始める練習がてら事業計画書を作るところから始めてみても良いかもしれませんね。

 

ちなみに、事業計画書にはシビアな数字を入れるのも重要なことではありますが、夢を詰め込むというのもテクニックの一つです。夢は大きく持った者勝ちですから、このあたりは夢を大きく織り交ぜて作るのも良いでしょう。

起業・法人形態を決める

どんなビジネスをするか定まったら、続いてどのような形でビジネスを立ち上げるかを決めます。営業形態もこの時、決めておきましょう。大まかに、これからご紹介するいくつかの方法で会社を立ち上げることになります。

個人事業主とは

まずは個人事業主という業務形態があります。これは個人事業主として開業届を出すだけでその日からビジネスをスタートすることができる方法となります。いわゆるフリーランスという形での活動になりますので、初期費用を抑えることができるケースもあります。ただし、ビジネスをしている以上は納税の義務が発生しますので、きちんと個人事業主として開業届を提出するのを忘れないようにしましょう。

 

また、個人事業は会社の設立よりも比較的手続きが簡単な傾向にあるため、まずはお試しでビジネスを始めてみたいという場合は個人事業主からスタートしてみるのもおすすめです。

特に、みんなで集まって集団で会社を作るわけではないのであれば、個人事業主からスタートしても問題はないでしょう。

法人代表とは

起業のスタートラインから取引先の候補があり、誰かからの出資を受けたり、あるいはかなり規模が大きいビジネスに参入するという場合は最初から法人を作るのがオススメなケースもあります。

 

起業して法人を作るとなると、法人の代表となるケースが大半です。法人代表となると、原則的には法人として行う様々な手続きに関してその責任を負うことになります。また、個人事業主ではなく法人を作るとなると、法人という一つの人格がこの世に誕生することになります。

 

また、スタートアップの段階で取引先が決まっている場合などは、取引先の規模にもよるものの「法人格がなければ取引を行うことができない」と社内規定で定まっているケースもあります。この場合は「あなたと取引をするにあたり法人格を持っていて欲しい」と言われるでしょうから、会社を立ち上げなければそもそも取引をすることができませんので、消去法的に法人格を取得しなければなりません。法人格の取得とは、このあとご紹介する株式会社や社団法人などを設立することを意味します。

法人の種類は?

ここまで「法人」についてご紹介をしてきましたが、法人というのは勝手に名乗ることができないもので、「こういう法人・会社を作りますよ~」という書類を用意して、法務局という役所に提出して認められなければ法人を名乗れません。

 

この、「こういう法人・会社を作りますよ~」と知らせて法務局から「はい、わかりましたよ~」というやりとり(これが登記という作業)をせずに、勝手に株式会社〇×△を名乗ると最悪の場合、詐欺などで訴えられますので絶対に避けましょう。

 

さて、法人を作るとなると多くの方は株式会社を設立するので、法人は株式会社しかないと思いきや、実はそうではありません。

 

法人には合同会社に社団法人、それに非営利法人など様々なタイプが存在します。ビジネスでやりたいことによって、必要に応じて法人のタイプを選ぶ必要があります。ここでは女性起業家の起業の際によく使われる法人形態を解説していきます。

株式会社

まずはご存知、株式会社です。

 

代表者は代表取締役社長、または取締役社長となります。株式会社は出資者がいたり、株式を買ってもらったり、資本金1円で設立できるなど非常に会社の設計が自由な印象がありますが、以前は資本金1,000万円がなければ開業できなかった法人形態です。

 

資本金1円で設立できるようになって久しいのですが、実際に資本金1円で株式会社を設立するとペーパーカンパニーではないかと疑われるケースも出てきたため、やはりある程度の資本金が用意できる状態で初めて株式会社にするべきといえます。

 

また、「経営者と出資者は別」という特徴を持つ株式会社ですが、一人だけで作ることもできます。一人で出資して役員になるので、経営者と出資者が同じというケースですね。

 

ちなみに、株式会社をゼロから立ち上げる場合は、資本金は最低1円ですが手続きにかかる諸費用などを含めるとおよそ30万円から40万円程度の費用を見ておかなくてはなりません。しかしこれはあくまでも株式会社設立の最低ラインの金額となりますので、ある程度起業に使えるお金が用意できた状態で株式会社は立ち上げた方が良いでしょう。

 

なお、株式会社の代表は法律上、正しくは代表取締役と呼ばれます。しかし、代表取締役”社長”の社長やCEO、会長といった呼び方ももありますが、これは法律上というよりは、会社内での呼称や職制、定款による呼び方となります。

代表者呼称

代表取締役

最低資本金

1円

登記する役員の最低人数

1人

合同会社

LLCとよく書かれている会社が合同会社です。

比較的新しい法人形態で、株式会社同様、合同会社も1人で設立できます。さらに1円の資本金でOKです。

 

初期の設立費用も最低ラインで10万円を切るとあって株式会社より抑えられるというメリットがありますが、社員が増えると利益配分などで揉める可能性もあり、株式会社より社会的信用度が低く見られるといったデメリットも理解しておかなくてはなりません。起業当初は1人で合同会社を作り、事業規模が大きくなってから株式会社にするケースもあります。

 

合同会社の代表者は法律上「代表社員」と呼ばれますが、公的文書以外の名刺などで「社長」や「代表」と名乗ることは自由です。社長や代表と名乗る際は、できれば定款(会社の絶対的ルールブックのようなもの)で社長や代表という肩書をしっかり定めておくと良いでしょう。

 

ちなみに設立することは法律上もうできませんが、法人形態の1つに有限会社もあります。出資した人が社員で、同族経営などによく用いられたという経緯があり、現在も有限会社〇〇と名乗る法人もあります。

代表者呼称

代表社員

最低資本金

1円

登記する役員の最低人数

1人

一般社団法人

社会的起業、ソーシャルビジネス、または公共の利益になるような法人を設立する際に使われるのが社団法人という法人格です。一般社団法人と公益社団法人の二通りありますが、公益社団法人は行政から別途認められた、特に公益性の高い法人に認められる名称ですのでまずは一般社団法人からスタートしていくことになります。

 

まれに「社団法人」とだけ表記されていることがありますが、これは特別に公益社団法人などの指定がない場合は「一般社団法人」と見ておいて間違いないでしょう。

 

代表者は法律上「代表理事」ですが、公的文書以外では理事長や会長といった役職名を名乗ることもできます。ただしトラブル防止のため、定款で定めてから名乗るのが無難です。多くの場合は、理事長さんなどと呼ばれることもありますね。

 

設立は最小規模でも理事1名、社員2名が必要です。ただ、理事と社員は兼任できるので、最低2名から設立できるというわけです。一人では立ち上げることができませんので注意しましょう。

 

株式会社などと同じように営利目的での活動もできますが、もし公益的な事業を行い公益社団法人にランクアップを目指す場合、より厳格な事業内容や運営体制が求められます。

代表者呼称

代表理事

設立時の最低基金(資本金のようなもの)

0円

設立時に必要な最小人数

2人

NPO法人

「市民の自由な社会貢献活動」「公益の増進」ができるような法人を設立する際に使われる名称で、特定非営利法人ともいいます。ソーシャルアントレプレナーもNPO法人を使うケースが多くみられます。

 

一般社団法人は基本的に誰でも設立できますが、NPO法人は行政の認証を受けなければ名乗ることができません。

一般社団法人と異なりこの認証には最短でも4ヶ月程度かかり、役員も「3親等内の親族は1/3まで」と、いろいろと制限があります。

 

そもそも、NPO法人として認められるには国が定めるいくつかの事業内容に沿った事業をメインとしている必要があり、このあたりについても調査やリサーチが必要です。もしNPO法人としての立ち上げを望む場合は、NPO法人の立ち上げに詳しい作戦参謀的なメンバーを引き入れておくとよいでしょう。

 

一般社団法人などが公益性があると認められると公益社団法人にランクアップするように、NPO法人もさらに厳格な認証を受けると認定NPO法人となります。有名な認定NPOに自宅訪問型の病児保育などを行う「フローレンス」があります。

代表者呼称

理事長

設立時の最低財産

0円

設立時に必要な最小人数

10名

チェックポイント:その事業、許認可はいる?

起業家になることは非常に簡単になりましたが、実は行う事業によっては許認可が必要なケースがあります。つまり会社を立ち上げたり開業届を出しただけでは足りず、それぞれ特殊なビジネスを行うという営業許可が必要なケースもあるのです。

 

全てではありませんが、届出や許可などが必要なビジネスをご紹介します。

 

<届出が必要なビジネス>

・理美容

・クリーニング

・マッサージ

 

<登録が必要なビジネス>

・旅行、旅行代理店

・ペットショップ

 

<認可が必要なビジネス>

・保育所

・私立学校

 

<許可が必要なビジネス>

・リサイクルショップ、中古品販売

・カフェなどの飲食店

・パティスリーやブーランジェリーなどの食品製造

・ホテル、旅館

 

一般的に許認可が必要なビジネスについては、きちんと会社関係の書類を揃えてお役所に提出する必要があります。その上で、認可・許可などが必要なものはお役所からの審査を待たなければなりません。

Q.非営利は儲けちゃいけないの?

非営利活動という名前のビジネスやNPO法人など、非営利活動を中心としている女性起業家の方も最近、増加傾向にあります。

 

ところでこの「非営利」、利益は出してはいけないのでしょうか?非営利といっているくらいですから、全くのボランティアで行なっているのでしょうか?

 

いいえ、そうではありません。

 

「めちゃめちゃ儲かるNPO法人」を作っていたって問題はないのです。

 

非営利というのは収益をあげてはいけないという意味ではなく、下記にご紹介するような様々な部分で「利益分配などを行わない」というのが非営利の定義です。

 

まとめると次のようになります:

 

・利益が出てもOK

・ただし、会員などに分配NG(利益分配すると”営利”になってしまうため)

・利益は次値の年度に繰り越したり、社会貢献事業に使うのはOK

・そもそも、収益がないと事業活動ができない

・0円で、ボランティアだけで事業を行うのは難しい

 

 

非営利企業で気になるのが給料です。給料は経費という扱いになるので、利益ではありません。ただ、利益が多く出たからボーナスだそう!とすると、それは利益の分配となるのでNGですが、予め日本でよくある給与連動方式のように定められた賞与は支給することができます。

いざ、女性起業家デビュー!

ここまでご紹介した内容で、そろそろ女性起業家としてのデビューを飾る時が近づいているのではありませんか?

 

それではいざ、女性起業家としてデビューする際の実際のシミュレーションを行ってみましょう!

 

先ほどまでにご紹介した通り、女性起業家としてデビューするには個人事業主としてキャリアを始めるのか、法人を設立して社長となるのか、二通りのパターンが存在します。ここではそれぞれのパターンについて、大まかに起業家デビューまでの道のりをご紹介していきます。

共通編1:~商号の調査から決定~

まずは、個人事業でも法人設立でも変わらない共通部分をご紹介します。

 

それは、最初に会社の名前を決めましょう、という点。

 

会社の名前は非常に重要です。個人事業主の場合は特に好きな名前を付けることができますが、法人を設立する場合は「同じ住所に同じ名前の会社は存在できない」というルールがありますので、注意が必要です。

 

といっても、同じ住所というのは番地の果てまで完全一致、ということですから、まずないとは思いますが念のため調査はしておきましょう。ちなみに、同じ住所に同じ名前の会社があるかどうかを確認する作業のことを商号調査と言います。

 

原則的に法務局の法人データベースで調査を行う必要がありますが、最近は国税庁の法人番号検索サイトなどでも住所を入れるだけで、その住所に登記されている法人の名前をチェックすることが可能です。

共通編2:~ハンコをつくろう!~

どちらの場合でも登記や届出を行う前に、そのビジネスを代表するハンコを作っておきましょう。

 

やはり縁起の良いはんこを作った方が良いでしょうから、スピードはんこ屋、コンビニはんこ、あるいは自動機械彫りハンコなど、そういったものを避けるという女性起業家の方も多くいらっしゃいます。特に「スピ系」での起業を望んでいる女性起業家の方の中には、有名な彫り師さんや、いわゆる「先生」と呼ばれるような方に頼んでハンコを彫ってもらうというケースもあります。

 

いずれのパターンでも、ハンコを作るまでに2日から3日程度の時間がかかるケースがほとんどです。ぎりぎりになって用意をすると書類の提出に間に合わない可能性もありますので注意しましょう。

個人事業主の場合

個人事業主としてデビューする場合は、法的な手続きは至ってシンプル。

 

税務署に対して開業届を提出するだけです。

 

その他、開業届を提出した後は様々な税務関係書類を提出する必要がありますが、このあたりは、開業届を提出する際に税務署で案内を受けることが可能です。また、開業届を提出した後は開業届を受理した旨の証明となる、受付印が交付されます。

 

この印が入った書類の控えがあると、個人事業主としてデビューしていることの証明となりますので、大切に保管しておきましょう。

 

特に、このあとご紹介するようなバーチャルオフィスを借りる際や、銀行口座を作る場合などにもこの開業届の控えが必要なケースがほとんどなので大変重要な書類となります。

法人設立の場合

法人を設立する場合はその法人のタイプによって細かい流れは変わりますが、まずは会社の定款と呼ばれるルールブックのようなものを作る必要があります。

 

定款作りはWebサイトなどを見ながら作ることもできますが、不慣れな場合や自信がない場合は定款の作成代行サービスなどもありますので、こちらに依頼すると良いでしょう。

 

ちなみに、定款を作る際に会社の所在地や資本金、会社の立ち上げメンバーに関する情報が必要となります。この段階までにどのようなビジネスを誰と行い、どこを本拠地にするか?などの部分は必ず決めておきましょう。後から訂正することも可能ですが、定款に書いた内容を訂正するには、1回あたり数万円単位で費用がかかりますので注意が必要です。

 

また、定款を修正したり訂正したりした後でもその履歴は全て会社が存続している限り「履歴事項全部証明書」という書類で未来永劫確認できるので、ここも注意が必要なポイントです。

 

そして、どのくらいの資本金の会社にするか、どのくらいの役員報酬を設定するかなど、お金についても取り決めを行っておくのが一般的です。ちなみに資本金が多ければ多いほど会社に体力があると見なされますので、最初はある程度無理をしてでも資本金を多めに設定するというケースもあります。

 

定款ができれば、次に定款そのものを公証役場というお役所で公証人の方に認証してもらう必要があります。これは「のちのち争いがないように会社の設計に問題がないこと確認し、こういう内容の定款が確かにありましたよ」と証明してもらう性質のものです。株式会社は、この定款認証がなければ法務局で設立を受け付けてもらえないことがありますが、合同会社などの場合はこの定款認証が必要ありません。

 

続いて、会社の資本金の払込を行います。これは法人の銀行口座がまだ存在しないため、発起人である社長さんの口座に払込を行う必要があります。ここで注意したいのが、自分名義の口座だからといってお金を預け入れる方が多いのですが、これはいけません。

 

必ず自分名義の口座宛てに「振込」を行いましょう。そして、振込を受けた口座の通帳をコピーして、その払込みがあったことを証明する書類を作成します。

 

ここまで終わったら、最後は登記書類を作成して法務局に持ち込むだけ!

 

郵送でも受け付けてもらえますが記念すべき会社の設立登記申請ですから、出来る限り法務局まで足を運ぶようにしたいところです。万一不備があっても、その場で対応できる可能性もあります。

 

この作業が終われば、後は会社の設立を待つのみです。法務局側での手続きに2週間程度時間がかかります。

 

会社設立が完了したら、会社の印鑑カードを交付してもらっておきましょう。カードは、印鑑証明書を発行してもらうために必要なカードとなります。印鑑証明は様々なところで必要になりますから、出来る限り会社設立直後にはまとめて取得しておくようにしましょう。

 

ただし、取得しすぎても印鑑証明書の有効期限が切れてしまう可能性もあるので、ほどほどに。

 

印鑑証明と同時に登記簿謄本、つまり履歴事項全部証明書についても複数枚発行しておいてもらって損はありません。ちなみに登記簿謄本は発行してもらうのに1枚あたり600円程度の予算が必要です。

女性起業家に必要なアイテムは?

ところで、女性起業家としてデビューするならやはり持ち物もちょっとオシャレに行きたいものですよね。オシャレなアイテムを身につけていると、社長さん本人もクライアントさんも気分が上がります。そこでここでは女性起業家に必要なアイテムについていくつかご紹介していきます。

名刺

まずは名刺です。ハンドメイド作家さんなどの起業形態の場合、名刺もハンドメイドでチャレンジできそうです。その方が、どんなビジネスをしているかのアピールになりやすいのでおすすめ、という意見もあります。

 

実際に文房具屋さんの印刷用の紙コーナーに行ってみると、自分でパソコンでデザインをして印刷することができる「名刺の作成キット」などが数百円から1,200円程度で販売されていることもあります。

 

もう少し本格的なものを作りたい、そんな時にはプロの名刺屋さんに印刷を依頼するのも良いでしょう。やはりプロに作ってもらった方が、かっちりとした名刺に仕上がるのは言うまでもありません。

 

値段については紙の品質やどのくらいの色を入れるか、デザインを自分で行うか、業者さんにお願いするかによって変動があるため一概には言えませんが、安いものになると100枚で数百円から受け付けてもらえるケースもあります。

 

ショップカード感覚で大量に配ることが予想されるビジネスモデルの場合は、安い名刺でも良いでしょう。

 

ただ、女性起業家として社長さん同士だったり、各企業の担当者との名刺交換が予想される場合は出来る限り品質の良い名刺を使ったほうが良いケースもあります。

名刺入れ

名刺を作ったら、せっかくですから可愛い名刺入れも持ちましょう!ブランド品のゴテゴテとした名刺入れを持っている女性起業家さんもいらっしゃいますが、ビジネスをスタートさせたばかりの新米社長さんの場合は相手への印象を考えるのが第一です。

 

かといって、100円ショップで購入できるような名刺入れを使うのはちょっと考え物。どうしてもということであれば、100円ショップの名刺ケースにデコレーションを自分で施してみるともいうのも良いですが、やはり「ママさんサークルの域を出ないかな?」と企業側に判断されてしまっては元も子もありません。

 

きちんとビジネスを行っていますよ!という姿勢を見せるには、まずは名刺交換から。ブランド品とは言いませんが、ある程度品質の良い革製のものなどを使うようにしましょう。

 

女性起業家さんならではのセンスで、オーダーメイドで革製の可愛い名刺入れを作るのもGoodです。

会社のパンフレット

会社のパンフレットも作っておきましょう。ほとんどは、印刷屋さんにお願いをすることで作ってもらうことができます。場合によっては自分でパワーポイントなどで作ってみても良いのではないでしょうか。その方が親しみやすさを感じてもらえるケースもあります。

 

ただしこれもあくまでビジネスの対象が個人なのか、あるいは企業さんなのかによって変わってきます。企業相手であれば、きちんと数字や根拠を示してビジネスの話ができた方が良いため、パンフレットについてもそれなりのものを用意しましょう。外注さんにお願いすることで比較的安価に仕上げることも不可能ではありません。

カバン

鞄については、大きめトートバッグなどでも良いでしょう。なぜなら女性起業家の中には子育て中のママさんも多くいらっしゃるからです。必要があれば、大きめトートバッグを持って現場に出るというのも問題ないでしょう。

 

むしろ、お子様用のバッグとご自身のバッグを二つに分けるというのが負担というケースもあるでしょうから、この場合は臨機応変に鞄も選びたいものです。

コラム:女性起業家になる理由は?

女性起業家としてデビューする理由は人それぞれ。

ここでは、女性起業家になった理由の実例をいくつかご紹介していきます。

ケース1:外資系企業での激務から、子供優先のライフスタイルに

(海外雑貨ショップ経営・R社長)

もともと外資系企業に勤務していたのですが、あまりにも激務で子供との時間がないばかりか、夫との時間も取ることができず、最終的に仕事と子育ての両立で心身ともにボロボロになってしまいました。お医者様からもドクターストップがかかる限界ギリギリの状況となってしまい、私は病院のベッドの上で「これ以上は無理だ・・・」と判断しました。子供の成長は非常に早く「子供と今一緒にいなかったらいつ一緒にいるの?」と実家の両親や義両親からも声をかけてもらったことをきっかけとして、思い切って独立しました。

 

主人も独立に賛成してくれました。元々外資系企業で働いていたことから専門スキルや海外とのやりとりには自信があったため、海外雑貨ショップをオンラインで経営することにしたんです。

 

それからというもの、自分の裁量で仕事時間をコントロールできるようになりましたし、リソースが足りなければ外注スタッフの方にお願いすることもでき、子どもと家族と一緒の時間を多く持てるようにもなりました。

 

仕事も安定してくると心にも余裕が出てくるようになり、もともと良好ではありましたが、子供とも夫とも、そして義両親ともより良好な関係を築けるようになった気がします。

ケース2:出産育児に介護まで!物理的に起業という選択肢しかなかったケース

(ライター業:S社長)

 

個人事業主としてプロのライターをしています。元々、出版業界や育児関係の業界にいたことがあり、この辺りの領分に関するライティングには自信があったため、特に独立に心配はありませんでした。というより、子供が生まれた時に出産と育児に追われてしまい、この状況だと産休明けに復帰しても、おそらくパフォーマンスを最大限に発揮できないのではないかと薄々は分かっていました。

 

そこで独立開業もなんとなく視野に入れていたところ、完全に独立開業するしかない事態になったのです。なんと、同居している両親が認知症を患ってしまい、物理的に介護という仕事まで入ってきてしまったのです!!

 

もちろん主人にもお願いして勤務調整などをかけてもらいましたが、やはりどちらか一方は自宅にいることが必要となり、最終的に私は介護ライターとしてデビューすることになったのです。

 

これが反対に功を奏して、現場に復帰している時よりも収入は格段にアップしました。もともと集中するとパフォーマンスは良い方で、介護の経験が現在進行形で続いていることや出版業界にいたという経験が功を奏し単価はうなぎのぼり。

 

今では、時給換算にすると9,000円から15,000円くらいの幅でお仕事を頂いています。

 

世の中の女性起業家さんはキラキラでカッコいいから、という理由でビジネスに挑戦する方も多いと思うのですが、私のように出産育児や介護に追われて物理的に独立せざるを得ないケースもあります。でも、これも意外とやってみるとなんとかなるもんですよ(笑)

女性起業家・デビュー直前のQ&A

ここでは、女性起業家デビュー直前!ということで、デビュー直前に出てきそうな疑問や心配な部分をピックアップしてみました。Q&A形式でお答えしていきます。

・起業するのにかかるお金は?

起業するのにかかるお金ですが、これは株式会社を設立した時に一番大きなお金がかかると思っておいて良いでしょう。個人事業主としての開業の場合、確実に必要なお金というのは店舗ビジネスや仕入れなどを行わない限りはほとんどありません。

 

大まかに法人を設立するのにかかるお金、そして設備などの購入に関するお金と分けることができますが、完全にお金をかけずに起業する方法もあります。

 

個人事業主として、ライター業だったりデザイナー業などクラウドソーシング系でデビューする場合はほとんどお金はかかりません。インターネットへの接続代や電気代など、そのような金額で済むケースがほとんどです。

 

その他、必要に応じて名刺の印刷代などがかかるケースもありますが、多くの場合は1万円未満で開業できるケースが多いでしょう。

 

独立開業後、まずはライター業などでお金を稼いで資本金を作るという方法もありますね。

・毎日働かなくてもいいの?

これは明確に、毎日働く必要はありません。というより、女性起業家の中には介護をしたり子育てをしながら会社を経営している方も多くいらっしゃいますので、毎日9時~17時のフルタイムで働いているという女性起業家の方が珍しいかもしれませんね。

 

もちろん、売上をアップさせること「だけ」を考えるなら最初のうちは社長さんの働きに全てがかかっているといっても過言ではありませんが、毎日働かなくてはいけないというルールはありません。

 

お客さんとのやり取りについてもスキマ時間でSNSなどから行えるケースが増えてきましたし、お客さんとの打ち合わせもスケジュールを調整してしまえば良いだけのこと。

 

会社に所属して働いている時よりも家族との時間を作りやすいというメリットが女性起業家にはあります。

・新しい会社でもお店は取引してくれるの?

新しい会社でもお店、会社は取引してくれるかどうか、ですがこれはケースバイケースといって良いでしょう。やはり、お店や企業さんは取引先のことをよく調査しますし、新しくできたばかりの会社とはなかなか取引をしたがらないというのも事実です。新しくできたばかりの会社は体力がないことが多く、倒産リスクも考えられるからです。

 

しかし、これも業種によるのですが実力がものをいうデザイナー業やライター業、その他クリエイター系のお仕事であれば、実力があると評価してもらえれば新人さんでも、無名の方でも、取引に応じてもらえる可能性は極めて高くなります。

 

この辺りについてはフリーランスの営業術とでもいうべきでしょうか、とにかく会社に対して信頼できる人材であること、納期の遅延がないこと、レスポンスが良いこと、納品が早く品質も良いのに値段が比較的安価であることetc…などをPRポイントとして交渉にあたりましょう。

・育児しながらでも大丈夫?

育児をしながらでも絶対に大丈夫、という確定的な回答はできませんが、多くの女性起業家の社長さんが育児をしながらお仕事をしています。育児をしながら働く、というのも働き方の一つですしライフスタイルの一つでもあります。

 

ですから、勇気を持って一歩を踏み出してみるのが何よりも重要です。一歩を踏み出してみれば問題点なども明らかになってきますから、都度対応していくことができるというわけです。この「問題を解決する力」も起業家に求められるスピリットの一つといって良いのではないでしょうか。

ママにはママの戦略!ママ起業家とは

プチ起業やママ起業など、最近はスモールビジネスとして女性起業家をスタートさせる方も多くいらっしゃいます。ママになってから起業することを「ママ起業家」と呼びます。ママ起業家も女性起業家の一つのタイプです。

 

ママ起業家の中には、子育て中に〇〇が大変だったから〇〇を解決するサービスを始めたなど、女性を助けるためにサービスを始め、自然と起業したというケースの方もいらっしゃいます。もちろん、会社で働きたいけど通勤や勤務場所、勤務時間など折り合いがつかず、自分で稼がなきゃ!とビジネスをスタートされるケースも。

 

近年は国を挙げて女性起業家の輩出に力をいれるほど、女性やママの起業も新しい働き方として認知されつつあります。ママ起業と言えば、お子様が学校へ通っている間に料理教室を開いたり、自宅でネイルサロンを開いたり、ビューティーアドバイザーとして女性がより一層輝くお手伝いをされる方がいらっしゃったり、資格や前職の専門スキルを活かしたお仕事をされる方もいらっしゃいます。

 

そして、書籍も出版されている有名なママ起業家と言えば、ベビースリングや抱っこ紐の製造販売をされている北極しろくま堂の園田正世さんです。育児中にアメリカのベビースリングに出会い販売を始め、全国の百貨店で取り扱われるようになり、最終的にウーマンオブザイヤーや女性起業家対象などを受賞されています。「小さく始めて1億売った ママ起業私の方法」という著書にはママ起業の心構えや試行錯誤の数々、ママ業との両立など、ママが起業し、ビジネスとママ業を成功させるヒントがギュッと詰まっています。

女性起業家デビュー後は何をすればいいの?

それでは、いざ会社を立ち上げてビジネスをスタートさせたら女性起業家として何をすれば良いのでしょうか?社長さんの仕事!といってもなかなかピンと来ない方も多くいらっしゃるでしょう。そこでここでは、分野別に女性起業家デビュー後にやっておきたい実務についてご紹介していきます。

宣伝

自分のビジネスの宣伝をまずは行っていきましょう。宣伝をしなければお客さんはやってきません。

 

ただし、宣伝に費やすことができる時間的なリソースや体力的なものがないっ!という場合は効率的に宣伝活動を行っていく必要がありますよね。

 

そんな時にはSNSを使って情報発信をしてみたり、お客さんとコミュニケーションをとるという作業を行うとよいでしょう。例えば子供を寝かしつけた後の1時間くらいの時間でお客さんの投稿に対していいね!ボタンを押したり、自分のビジネスに関連する宣伝ツイートや写真をアップロードするというのも立派な宣伝活動となります。

売上チェック

ビジネスは帳簿のチェックに始まり、帳簿のチェックに終わります。これは江戸時代から変わらない事実です。つまり、社長さんがやるべきことは「日々の売上チェック」というわけです。

 

もちろん、売上がどのくらい出ているのかはすぐにわかるよ、という方もいらっしゃるでしょうが、細かくどのくらいのコストがかかっているかとか、売上は日々どのくらいで売上が推移しているのか、など「数字ベース」で売上を確認していくようにしましょう。こうすることにより、税金やその他のコストについてもある程度計算が働きますので、売上の割に実入りが少なかったという初心者あるあるの失敗を避けることができます。

顧客チェック

日々のチェック活動ではありませんが、社長さんとして大事なことがあります。

 

顧客のチェックです。

 

ママさん起業や女性起業で、特に地域密着型のコミュニティビジネスのような事業形態の場合は、お客様が新規の方がどうか?というのを見極める必要があります。というのも、お客様がお友達だったりお友達の関係者のみだったりすると、将来的にそのビジネスは衰退していく可能性があります。ビジネスの内容にもよりますが、やはり新規のお客様がある程度定期的に流入していることが理想的な状況といえるでしょう。

 

その他、お客様からの声についても耳を傾けるようにしましょう。お客様からいただくクレームや意見は「宝」です。通常コンサルタントに依頼すると高額な費用がかかるのに、改善点を無料で教えてくださっているのですから、これは利用しない手はありませんよね。確かにクレームなどは耳を塞ぎたくなるようなものもあるでしょうが、適切なクレームであれば事業を改善するのに大きく役立ちます。

経費のチェック

経費のチェックや、税金の対策及び確認も重要な仕事です。経費をチェックしていないと、売上ばかりを見ていて予想よりも手元に残るお金が少なかったり、最悪の場合は仕入れ代金の支払いができないなど、大きなトラブルに巻き込まれる可能性もあります。税金についてはいくらかかるのか分からない、ということもあるでしょうから、早めに税理士の先生に相談しておくと良いでしょう。

プロも愛用!SNS営業術で売上をアップさせよう

今やテレビや雑誌、CMなどによる広告よりもSNSでの営業の方が多くの利益を上げられる、ということも増えてきました。

 

特に女性起業家の場合はライフスタイルそのものが多くの女性の共感を呼び、それ自体が商品になるケースもあります。

 

また、SNSでフォロワーを獲得しておくことにより、営業活動も非常にやりやすく集客に繋げることも可能です。そのためのマーケティング活動を行う「Webマーケター」と呼ばれるプロの人たちもいるくらいですから、SNS営業術は覚えておいて損はありません。ここでは、それぞれのSNSにおいて押さえておきたい基本的なテクニックをご紹介していきます。

Twitter

まずはTwitterです。Twitterもお客さんを集めるのに有効なツールの一つです。Twitterは短文投稿サイトということもありますので、写真ばかりを載せるのではなく、お客さんとのコミュニケーションや自分のスタンスを表明したり、さらにはお客さんの情報を得るためのツールとして使うのが良いでしょう。Twitterで仲良くしているお客さんが増えてくれば「口コミ」であなたのことを拡散してもらえる可能性も高くなります。

 

また、会社の活気をアピールするためにも仕事を始めた時には仕事を始めるよ、などとつぶやいておくのも効果的です。このようなつぶやきをしておくことにより同業者と繋がることもできるため、情報交換に発展するケースもありますよ。

 

上場企業をはじめ大手企業もTwitter担当者を設置するなど、ここ数年は特にTwitterに力を入れる企業が増加しています。

メルマガ

気に入っているショップからメルマガが届く、という方もいらっしゃるのではないでしょうか?メールマガジンも、有効な集客ツールのひとつです。

 

特に最近はメールマガジンを読んでくださっている読者さんに、より深い情報を提供するというのが業界のトレンドです。クーポンだけ配信しているのではあまりにももったいない!

 

成功例を見てみると、とある女性起業家のメールマガジンではブログやツイッターなどでは公開していないような「ちょっとした裏話」をこっそり提供していることもあり、これが人気の理由となっていることもあります。

特にメルマガは、お客様との双方向コミュニケーションを取ることができる部分もあり、どちらかというと単価の高い商品などを販売するのに適しています。

 

例えば、スマホ通販番組、と言った方が良いでしょうか。とにかく生放送でインフルエンサーの方や女性起業家の方が出演して商品の売り込みなどを行うのが人気です。

 

どちらかというと、インフルエンサーの方が企業さんとタイアップして商品の売り込みを行ったりするケースが多いのですが、自社商品をライブコマースで配信して売り込むというのもできなくはありません。

 

仕入れた商品を販売するタイプのビジネスを展開している社長さんには、ぜひ押さえておいていただきたい方法です。

Instagram

Instagramは女性起業家の方の活動に欠かせないアイテムといってよいでしょう。おしゃれな写真を投稿したり、おしゃれな日常を演出するのみならず、多くの女性に対して自分をPRすることができるツールだからです。

 

使い方などは一般的な利用方法と特に変わりありませんが、一つ気をつけたいことがあります。それが炎上リスクです。

 

個人的に利用している時は、自分の投稿は限られた人にしか見られていない、というイメージがありますが、女性起業家として発信をするのであればそのアカウントはパブリックなものとなります。つまり、誰が見ているかわからないということもできます。

 

そのため、炎上リスクについてはしっかりと注意をして、投稿前に本当にその内容で問題がないかどうか必ずチェックをする、といった使い方が求められます。

女性起業家だけの特典、助成金制度

国を挙げて女性の起業を応援しているため、女性起業家向けの助成金や補助金が多いのも嬉しいところ。

 

ここでは主なものをご紹介しますが、地域ごとに別途助成金があるケースもあります。もちろん性別の区別なく、起業家向けの助成金もあります。起業したいけどお金が少し足りない!そんな時はぜひ助成金に申し込んでみましょう。

女性、若者/シニア起業家支援資金

日本政策金融公庫が行う新企業育成貸付であるこちらは、起業して事業開始後に使用出来る助成金です。交付型ではないため、返済しなければなりません。

新創業融資制度

日本政策金融公庫が行う助成金。返済はあるのですが、無担保・無保証人で利用できるなど優遇措置が取られています。

若手・女性リーダー応援プログラム助成事業

東京都の助成金です。都内の商店街で女性が起業する際、店舗新装・改装・設備導入・後継者育成などに役立てることができ、その経費の一部(3分の2位内)を助成してもらうことができます。

女性起業家デビュー後のお悩みQ&A

女性起業家としてそのキャリアをスタートさせてしばらく経った後に出てくる疑問についても、Q&Aをご用意いたしました。特に、女性起業家としてキャリアをスタートさせて3ヶ月目くらいの方にはぜひお読みいただきたい内容です。

自宅以外に作業場が欲しい!みんなどうしてるの?

ある程度慣れてくると、自宅以外に作業場が欲しいというケースも出てきます。また物、さまざまな制約で自宅以外で仕事をしなければならないということもあるでしょう。世の中の女性起業家はみんな、どうしているのでしょうか?

 

人によってはカフェなどで仕事をしている方もいらっしゃいますが、最近は女性のためのコワーキングスペース(※)で働くという方も増えています。ここではいくつか女性向けのコワーキングスペースをご紹介します。

 

(※)コワーキングスペース:様々なところで仕事をするフリーランスの人などを対象として設置されているスペースで、カフェとオフィスの融合体のような空間。wi-fiや電源、飲み物が飲み放題など、仕事をする上で必要な環境が揃っているケースが多い。多くの場合は月額費用を払えば使い放題となる。

Albo

「自立した大人の女性のためのコワーキングスペース」というコンセプトです。23時までと遅くまで営業しているため、今は会社勤めの女性も仕事帰りに立ち寄ることが可能となっています。公式HPはこちらです。

ナレッジソサエティ

パウダールームは清潔感があり女性起業家に人気!メイクに使うだけでなく、美容系のイベントに使用することも可能です。公式HPはこちらです。

 

このように女性向けのコワーキングスペースもありますので、ご自身に合った集中できる場所を見つけてみましょう。また、一般的なコワーキングスペースも、若年層や女性向けに割引サービスがあることもあります。

支払いサイトってなに?

ある程度取引先が増えてくると、支払いサイクルとか支払サイト、といった専門用語が飛び交うようになることがあります。

 

これは法人相手の取引をしている状況で発生します。

 

支払サイトや支払いサイクルというのは、実際にお金が入ってくるまでの期間を指します。企業対企業の取引の場合は、お店で商品を売ったり買ったりする時とは違い、毎月利用した代金を月末などに締め、翌月末または翌々月の月末に入金してもらうというスタイルが一般的です。

 

この時、

 

・締め日は?

・入金日は?

 

といった内容が支払いサイクルや支払いサイトと呼ばれるものになります。

 

ちなみに、

 

・よくまつ:月末締め翌月末日払い

・よくよくまつ:月末締め2ヶ月後の末日払い

 

となります。

電話番号とか住所って、みんなどうしてるの?

パンフレットや名刺に記載する住所や電話番号って、みんなどうしているのでしょうか?

 

特に女性起業家の場合は電話番号や住所など、自宅のものを記載するとセキュリティ上の問題が発生することもありますよね。

 

これについても、最近はフリーランスや、特に女性起業家の方を守るような仕組みが出来ています。

 

バーチャルオフィス(※)などで住所貸しサービスや、電話番号の対応サービスが始まっているのです。

 

(※)バーチャルオフィス:実際のオフィスビルの契約ではなく、あくまでも住所や本拠地、そして電話番号などの貸し出しのみに留まるサービス。郵送物の転送などはあるが、実際にそのスペースで仕事をすることはできない。

 

これらのサービスを使うことによって、住所や電話番号をプライベートなものと分けることが可能です。

 

また、バーチャルオフィスによっては女性起業家応援プランとして初期費用がかからないような設定のものもあります。ただ、役員や代表として法人登記をしてしまうと登記簿には自宅住所が掲載されてしまうことになります。

 

これは広く一般公開される情報となりますので、担当の弁護士さんや司法書士さんなどがいらっしゃれば、このあたりのセキュリティ的な内容について1度相談しておくとよいでしょう。

女性起業家の大敵・トラブルの対処法!

会社を立ち上げると、会社に所属して働いていた頃よりも責任が増すため、大きなトラブルに巻き込まれることもあります。ここでは、起業したての女性起業家の方が実際に遭遇したトラブルの事例をケーススタディでご紹介していきます。

事例1:セミナーやコンサルで大損

(フラワーアレンジメント講師:M社長)

起業したてで右も左も分からず、売上を伸ばそうとセミナーやコンサルを依頼したら大金を取られました。講師が女性で話しやすいと思って油断したのがいけなかった。

 

〇〇万円で売上〇〇倍!みたいな内容でしたが、実践しても結局売上は変わらず…それどころかさらなる高額なコンサルをもちかけられたりして大きな実害が出てしまいました。

 

納得がいかないので、返金保証をうたっていたので返金するよう伝えても相手にしてもらえず、初期のやり取りのログなどを取っていたので消費者センターなどに相談しました。なお、消費者センターという言葉が出た瞬間に返金してもらえました。

事例2:業務効率化は至上命題!

(サロン経営:S社長)

サロネーゼに憧れて始めたものの、売上は少ないのに生徒さん一人ひとりへの対応や、新規顧客の開拓、授業準備、ブログなどSNSの更新や生徒さんへのお返事を書くと、毎日が忙しく家族ともぎくしゃくしてしまい、家庭内の雰囲気が最悪に…

 

サロンや教室運営を長年続けている先生たちは素直にすごいと尊敬しましたが、このままでいけないと思い、ワークライフバランスを整えるためにも、業務を効率化できないか見直しました。また、より多くの生徒さんに興味を持ってもらえるようサロンコンテンツも見直し、今では自分でハンドリング出来る範囲の業務量で落ち着いています。

事例3:SNSでの嫌がらせ!

エステサロンに長年努め、リピートしてくださるお客様が多かったのですが、結婚・出産を機に退職しました。その後、子育ても一段落したのでまたエステに関わる仕事をしたくて、自宅でエステサロンを開くことにしました。

 

子育て期間中も最新の美容やエステ情報に触れていたのと、エステ技術には自信があったのでサロンを開業してもすぐに軌道に乗りました。しかしある時、知り合いからSNSに悪口を書かれてると言われ、調べたところ明らかな誹謗中傷を発見。

 

確かに以前サロンにお越しいただいたお客様でしたが、いわれないことばかり書かれており明らかな嫌がらせでした。この手の専門家に相談し、掲載されたサイトに削除依頼などさまざま対応をお願いしました。

女性起業家の時間術!みんなどうしてる?

仕事、子育て、主婦業、さらには介護まで!?

ライフステージによって女性起業家は日々やることが山積みでも、上手にやりくりしてビジネスを続けていらっしゃる方が多くいらっしゃいます。ここでは、多忙でもやるべきことはやるため、女性起業家がどうやって家事や仕事の生産性を上げているか実例をご紹介していきます。

家事の時短

毎日の食事の用意は1週間全体で考えるだけでもかなりの作業時間が割かれがちです。そこでカット野菜やミールキット、常備菜や作り置き、自動調理家電などを駆使して調理時間を短縮する方法があります。

 

カット野菜やミールキットで包丁で食材を切る時間や下処理の時間を省き、1度に数日分の食事などもストックできれば食事も食べる直前にチンするだけとかなりの時短になります。

 

また、食材もネットスーパーや定期宅配などを組み合わせれば買い物の時間を短縮できます。日用品もネットで頼んでしまう方法もあり、宅配ボックスもあるとなお便利です。クレジット払いにすればポイントも貯まるなどちょっとした節約にもなります。

 

そして「部屋の乱れは、心の乱れ」とも言われ、特に小さなお子様がいらっしゃると家を清潔に保ちたいもの。そこで、お掃除ロボットや食器洗浄機、乾燥機付きの洗濯機など、作業工程を少しでも減らせるものを活用すると時短になります。

 

家での家事を作業工程も含めて書き出し、簡略化できないか、作業を1工程でも減らせないか検討を重ねると良いでしょう。家事に関しては勝間和代さんの「超ロジカル家事」という著書で、最新家電を組み合わせた効率的な家事が紹介されています。

家事や仕事の外注

いくら最新の家電などを導入しても時間が足りない!そんな時は思い切ってハウスキーパーなど家事をヘルプしてくれる方に依頼する方法があります。

 

1週間に1回×3時間、1週間に3回×1時間など、家のj状態にあわせて掃除や料理など依頼する方が多くいらっしゃいます。これによって少しでも家族の時間が増えるのであれば嬉しいポイントではないでしょうか。また、子育ての次は介護も始まった!という場合、介護も根を詰めていては疲れ切ってしまいますので、ケアマネジャーなど介護制度を知っている人と相談して利用できる制度は駆使することをおすすめします。

 

また、仕事も家事と同じように外注することができます。データリサーチや入力、資料作成などを依頼したり、最近ではオンライン秘書サービスもあります。メリットは人を雇うより人件費や固定費が遥かに安く済みます。

 

少し難易度は上がりますが、もし外国語が使えるのであれば、日本と時差がある国の人に仕事を頼んで寝ている間に仕事をしてもらう方法もあります。実際に、港区で働くいわゆる「バリキャリ」と呼ばれるビジネスパーソンが、海外のフリーランサーに仕事を依頼していると公言しているケースなどもあります。

RPA導入

近年大企業でも導入しているロボティック・プロセス・オートメーション。機械やロボットにプログラミングして、これまで人間が行っていた業務を行わせることですが、スモールビジネスでもRPAを導入して業務の効率化が可能です。

 

定期的に行っているデータ検索と抽出などを任せるなどアイディア次第でさまざまな使い方ができます。RPAソフトは基本的に高額ですが、中には無料で使えるソフトウェアもあります。試しに導入してみてはいかがでしょうか。

全国にひろがる女性起業家のネットワーク

多くの起業家ネットワークでは、起業に関するイベントを開いて最新情報を共有したり、起業家同士が出会う場を設けたり、起業相談にのったりと起業支援を行っています。起業を考えているフェーズからでも、起業家ネットワークからさまざまな情報を吸収することもできます。

 

主なものに、経済産業省主導の女性起業家のネットワークがあります。ここでは代表的なネットワークをご紹介します。お住まいの都道府県にどのような女性起業家ネットワークがあるか、一度調べてみてはいかがでしょうか。

女性起業家等支援ネットワーク構築事業

全国10カ所で女性起業家等支援ネットワークを経済産業省が形成しています。苦行を志すあらゆる段階にいる女性や、事業成長に課題を抱える創業間もない女性起業家を確実にフォローできる体制をネットワーク内において構築し、既存の起業家支援施策への橋渡しなど女性のニーズに応じたきめ細やかな支援を行っています。平成30年度の活動報告書はこちらです。

広域関東圏女性起業家サポートネットワーク

関東・甲信・北陸地方に住んでいる自分の働き方を見直したい人、新しいキャリアを模索中の人、起業にチャレンジしてみたい人が「私の起業スタイル」で起業できるようサポートしていくプロジェクトがあります。「私の起業スタイル」というHPではイベント情報のほか、起業の無料相談を受け付けたり、女性起業ハンドブックを公開しています。

まとめ

アイディアひとつで、あるいは得意な事一つで会社の社長さんになることができるのが最近の起業の良いところです。特に子育て中の方や、自宅で仕事をしたいという方は女性起業家としてデビューするのも良いでしょう。国を挙げて女性の起業を促進、支援しているという流れもありますので、思い切ってこの流れに乗り、自分をさらに磨くというのも一つのライフスタイルですね。子育てや介護で自宅を出ることができず、キャリアを諦めていたという女性の方も自宅で仕事をすることにより、多くの人を喜ばせたり、多くの人に価値を提供したり、そして何よりも重要である利益を上げることができるようになります。