最近はイケメン・メンタリストなんかも出てきて、心理学にスポットライトがあたることが増えてきました。

心理学ができるメンタリストなんて、テレビの中の話と思っていませんか?

本当に心理テクニックが使える人は、まずそういう風には見えません。気が付いたら、好きな人が心理テクニックを使っていたということも…?

今回は、男性が恋愛でよく使う心理テクニックを12個解説します。男性がよく使う心理テクニックを理解することで、相手よりも「一枚上手」に、そして華麗に恋愛を楽しみましょう!

そもそも心理テクニックって効果あるの?

きちんと心理学の学問に基づいて設計されている心理テクニックであれば、効果は抜群です。

(※つまり、何の根拠もない心理テクニックも実は存在します。ご注意を!)

ところで、テレビでよく見る催眠術の先生や、メンタリストと呼ばれる人たち。そして天才詐欺師などと呼ばれる人たち。彼らには共通点があります。

「心理学を深く勉強して、心理テクニックを完全に自分のものにしている」

という共通点です。

彼らは深く心理学を勉強して、その上できちんと相手をコントロールすることができるテクニックを持っています。

そしてコントロールされた人は「自分が誰かにコントロールされていると気づかない」ほどなんです。

このように心理テクニックは、いわゆる「プロ」の人たちも使うほど効果が高いものなんです。

ちなみにカウンセリングなどの現場でも、この心理テクニックを応用しています。

心理テクニックは恋愛でも使える?

恋愛ほど、人の心理が大きく動くものはありません。

つまり、心理テクニックは恋愛でも活用可能ということです。

特に男性は、恋愛心理学を勉強したがる生き物です。

そして、そんな男性向けに最近は様々な心理テクニックのスクールや書籍などが出回りはじめました。

もちろん、本格的な心理テクニックは「ちょっと本を読んだから」といってすぐに習得できるものではないので、上手い・ヘタはあるでしょう。それでも、心理学のテクニックを使おうとする男性は確かに増えています。

でも考え方を少し変えてみると、男性が心理テクニックを使うということは

・よりその女性(あなた)の気を引きたい

・よりその女性(あなた)と仲良くなりたい

と思っているのと同じこと。

男性は器用な生き物で、興味がない相手には心理テクニックなんて使いません。

男性が全力であなたに心理テクニックを使っているということは、つまりそういうことです。

そんな男性たちが使いたがる心理テクニックを、ここではご紹介していきます。

今回は男性が女性と出会った時に使いたがる「前半戦」の心理テクニックと、ある程度関係が構築できてから使いたがる「後半戦」の心理テクニックの二つに分けてご紹介していきます。

男性が恋愛でよく使う心理テクニック~前半戦~

ここでは、関係が始まったばかりの時に使いがちな「前半戦のテクニック」をご紹介していきます。

ハロー効果

ハロー効果というのは、いわゆる挨拶をする方法ではありません。

「ハロ」、つまり自分に後光がさしているかの様に自分自身を演出する、というテクニックです。

人はどうしても第三者からの権威に弱い生き物です。

「この人はすごい人なんだよ」とか「この人はめちゃめちゃモテてるんだよ」と言われると、そのように思い込んでしまいがちですよね。

でも、その第三者からの声が「演出されたもの」だったとしたら…?

これがハロー効果の怖いところです。

権威付けを行うことで、初対面の人からでも簡単に信頼を集めることができてしまいます。

全てを疑ってかかるわけにはいきませんが、相手の男性が

「俺ってよく●●って人から言われるんだよね」

「●●の社長も俺の事を認めてくれてるんだよね」

などと言ってくる時はハロー効果を狙っている可能性があります。

自慢とは少し違って、とにかくすごい人が自分のことを褒めてくれているという言い方をするので、すぐにわかりますよ。

ミラーリング

あなたがグラスを持ったら相手もグラスを持つ、あなたが携帯を見たら相手も携帯を見る、このように、あなたの行動をなんとなく鏡写しのように真似している…?

と思ったら、相手はあなたに対して「ミラーリング」というテクニックを使っている可能性が非常に高いと言って良いでしょう。

ミラーリングというのは信頼関係を形成するための心理テクニックの一つで、相手の動きを真似することで深層心理に「自分はあなたと同じだから、敵意はありませんよ」 とすり込もうとします。

本当に上手にミラーリングをする人は、相手にミラーリングをしていることを気づかれません。

最近心理テクニックを使い始めたばかりの初心者さんは、だいたい動作を見ていればミラーリングをしていることが一目瞭然でわかります。

あまりにもあからさまな場合は突っ込んであげても良いくらいですが、特に害はないので微笑ましく見守ってあげましょう。

バックトラック

介護職員や病院関係のスタッフさんも使う、このテクニック。

相手の話をオウム返しのように繰り返すのが基本テクニックです。これにより、相手の話をきちんと聞いて理解していますよ、ということを相手にアピールすることができます。

恋愛に心理テクニックを使う人たちの間でも、このテクニックは信頼関係を作るための「基本中の基本」と位置づけられています。

しかし、最近はこれでは相手にすぐにばれてしまうということで「改良型」が出てきました。

少ししてから「さっき、●●って言ってましたけど~」と、オウム返しをする方法や、相手が言っていることをそのままオウム返しするのではなく、少し単語や順番を変えてオウム返しするという方法も取り入れられ始めました。

イエスセット

今日はいい天気ですね?

もうすぐ春ですね?

明日は●曜日ですね?

など、どうやっても答えがイエスになる質問ばかりぶつけてくる男性は、このイエスセットを狙っている可能性があります。

イエスセットというのは、相手からイエスという答えを引き出すことができる質問を何度も何度も繰り返し行い、相手があなたに対してYESと答える「クセ」 をつけるようなイメージのテクニックです。

心理学関係のスクールによっては、もう少しこのイエスセットに複雑な意味を持たせることもあります。

しかし実際のところカウンセリング関係の先生でもない限り、一般の人でそこまで深くこのテクニックを使える人はいません。

それでも相手からイエスを何度も引き出していれば「クセ」にはなりますので、そのうち普段ならNO!と断られそうな質問やお願いでも、YES!と答えてもらえる可能性があります。

イメージ的には、オラオラ系の男性が使う印象です。

吊り橋効果

ご存知、恋愛の心理テクニックの代表格と言っても過言ではない、吊り橋効果です。

吊り橋効果は男性から女性に使うことも出来ますし、女性から男性に使うこともできるため、非常に使い勝手の良い心理テクニックです。

一緒にドキドキする経験をしたり、まるで吊り橋を二人で渡るように緊張する瞬間を乗り越えると、そこでお互いに信頼関係が生まれます。

さらにいわゆる「種族維持本能」なども働いて、そこに恋愛感情が生まれやすくなる、という仕組みです。

この吊り橋効果はあまりにも最近有名になりすぎてしまったため、効果がないのではないかと感じる男性もいます。

しかし心配ご無用、吊り橋効果はそもそも本能的な部分に深く働きかけるテクニックなので、たとえ吊り橋効果があるということを知っていようとも、関係ありません。

事実として、今この記事をお読みのあなたが男性から吊り橋効果を仕掛けられたとしても、きっとあなたは男性に対してドキドキするはずです。

それくらい強力に作用します。

ただし吊り橋効果が相手にバレてしまうのではないか?と及び腰になってしまう男性が後を絶たず、こちらの方が問題です。

ギリギリ吊り橋効果だとバレないようなラインを探る男性も増えてきており、結果的にものすごく中途半端なドキドキ体験を共有しようとすることがあります。

もちろん吊り橋効果は本当にドキドキするような状況にならなければ、全く意味がありません。

本来レモンは酸っぱくなければいけません。すっぱいレモンを求めている時に、お砂糖を注入したような甘いレモンでは意味がないのです。

これと全く同じことで、中途半端だと逆にイライラしてしまう女性もいるのではないでしょうか。

女性からするとなんとなく物足りないような気もするかと思いますが、ここは女性が一枚上手になって、一緒に楽しんであげるくらいの余裕を見せたいところです。

ザイオン効果

ザイオン効果、またはザイオンス効果、あるいは単純接触効果などとも言います。

この心理学効果は、単純に接触する回数が多ければ多いほど相手に好意を持ちやすいと言う心理テクニックです。

人間は本能的に自分が苦手な人を遠ざける傾向にあるため、自分が何度も接触しているということは結局、そこまで嫌いな人ではないのでは?と、心が動きます。

これを逆手にとって利用しているのがザイオン効果です。

ウィンザー効果

ウィンザー効果は心理学の中でも特に、日本人向けのテクニックと言ってよいでしょう。

これは単純に言うと下記のような心理テクニックです:

「そういえば●●が、あなたのこと素敵って言ってたよ」

「A部長、あなたのこと最近頑張っているって評価してたよ」

「B係長もそういえば、あなたのこと頑張ってるねって評価してたよ」

このように相手から直接褒められるのではなく、他の人経由で話を聞くと、なんとなく嬉しいものですよね。これがウインザー効果です。

経営者やチームを率いて活動している人の中には、ほとんど本能的にこのテクニックを使っていることもあります。これも恋愛に応用することができます。

「●●さん、最近可愛くなったってxx(男性)が言ってたよ」

なんて言われたら、やっぱり気分も上がりますよね。

面と向かって最近可愛くなったと言われると

・本当~?

・お世辞でしょ?

などのようにちょっとした拒絶反応が出ることがありますが、このように「人づて」で聞くと、そういった拒絶反応も薄くなりがちです。

つまり素直に、相手の好意を受け取ることができるというわけです。

この辺りのことも計算に入れた上であえて直接褒めることをせず、人づてに褒めるようにするというのがウィンザー効果の正しい使い方と言ってよいでしょう。

男性が恋愛でよく使う心理テクニック~後半戦~

ここからはある程度、関係が構築できてから男性があなたと親密な関係になるために使うテクニックをご紹介していきます。 特に心理学的な名前がついていないテクニックですが、実際に広く使われているため、説明を見ているうちになんとなく「心当たり」が出てくるかもしれません。

後輩作戦

いわゆるアネゴ肌の人や、年下の男の子が好きという女性のタイプを見抜いた男性は、実際の年齢はどうあれ、とにかくあなたに対して後輩という形ですり寄ってくる可能性があります。いわゆる後輩キャラですね。

特にこの後輩作戦は母性本能をくすぐるという方法になるため、より親密な関係になりやすい傾向にあります。

初めて会った時の第一印象はそうでもなかったのに、最近何となく後輩キャラになってきているという時は、もしかしたらこの後輩ポジションからの彼氏昇格を狙って心理テクニックを使っている可能性があります。

特にあなたが年下が好きだと公言している場合は、その可能性は極めて高いと言ってよいでしょう。

男性も実際に、見た目は硬派なのだけれども本当は女性に甘えたい、という心理を持っていることもあります。

その場合はいわゆる需要と供給が完全にマッチしているので、意外とお似合いのカップルになれることも。

お兄ちゃん作戦

割と背水の陣的なところがあるこの作戦、男性とあなたの関係性を「兄妹」のように錯覚させて距離感を一気に詰めるという戦術です。

本人(あなた)と本人の家族との関係性を普段の会話から見抜き、例えばあなたが「お兄ちゃんが好き」という心理状態であるとわかった時にはまるで、妹を可愛がる兄のようにあなたに接するようになります。

しかしこの作戦はデメリットがあります。一気に関係性は縮まるのですが、あなたの中の「恋人フォルダー」に入ることが、なかなかできません。

「兄妹フォルダー」に入ってしまう可能性が非常に高く、これでお互いなんとなく恋愛感情を抱くことができず、いわゆる良いお友達で終わってしまうことも。

あなたに対してこのようなテクニックを使っている男性と、もしお付き合いをしても良いかな?

という時は、距離感を詰めつつ、恋人コースに乗れるように少しだけサポートしてあげると良いでしょう。

お父さん作戦

先ほどのお兄ちゃん作戦と同様に、お父さん作戦という方法もあります。派生形と言ってよいでしょう。

特に年齢差のあるお二人の場合は、このお父さん作戦が発動することが多く、こちらも「まるで父と娘のような関係だから」といって一気に距離感を詰めるのが目的です。

ちなみにこの方法は、周囲からも「あんなに歳の差があるのに、あまりベタベタしすぎてもどうなんだろう?」と思われることが少ない手法です。

そのため、いわゆる心理テクニックを使い慣れている「手練れ」は、周囲からの疑惑の目をくぐり抜けるためにこの手法を使い距離感を瞬時に詰めるということもあります。

ギャップ萌え作戦

ギャップ萌えというのはどの世代でもあることで、とても硬派に見えるのに実は甘いものが好きで甘えん坊とか、甘えん坊で普段はおとなしいのだけれども、何かあるととても男らしいなど、一見、対極にあるような性格を両方持ち合わせている「二面性」がある男性はとても魅力的です。

このギャップ萌えをアピールするというのも、相手のハートを射抜く方法です。

もちろん天然モノもいますが、いわゆる「養殖」、わざとギャップ萌えを前面に押し出している男性もいますので注意しておきましょう。

カメレオン作戦

ここまでご紹介してきた「作戦」を全て組み合わせて変幻自在・まるでカメレオンのように相手に合わせて自分の性格や雰囲気を操ってしまうという、カメレオンのような男性もいます。

カメレオン作戦というよりは「カメレオン男性」と言った方が正確なのでしょうが、ここでは便宜上カメレオン作戦と呼ばせて頂きます。

とにかくこのタイプの男性は要注意です。

男性のミステリアスな雰囲気に魅了されたというのであればそれでも良いのですが、本当の相手が見えてこないため、深い関係になっても一瞬で関係が壊れてしまう恐れも十分にあり得ます。

つかみどころがない、という事ではないのですが、他の人から「あの人そんな人だっけ?」という情報が入ったら要注意で良いでしょう。

あれ?私、おかしいかも…と思った時は

男の人と会話をしていて

「あれ?なんか私、おかしいかも」

と思ったら、そしてあまりいい気分でない時は、心理テクニックどころか、催眠状態に入ってしまっている可能性があります。

・冷たいお水を飲む

・外の新鮮な空気を吸う

・とにかく一度相手の男性から物理的に離れる

・自分のおでこを指でトントンと叩く

・パン!と、手を打つ(いわゆる、柏手を打つ)

など、その場の空気を一旦壊してしまいましょう。

空気を壊すと、よほど深い催眠に入っていなければすぐに戻って来られます。

催眠術と心理テクニックの関係は「ウイスキー」?

実は、催眠術と心理テクニックは「お酒」に例えることができます。

催眠術:ウイスキーストレート

心理テクニック:薄めのハイボール

こんな感じです。

そしてこのテクニックを使う男性はバーテンです。

初心者のバーテンは、もしかしたら薄めのハイボールを作ろうとして、恐ろしく「濃いめのハイボール」を作ってしまうことも、あるかもしれません。

そして、上質なウイスキーなら悪酔いはしませんが、質の悪いウイスキーだと悪酔いしますよね。

心理テクニックも同じこと。

つまり、心理テクニックを使い始めた男性がやり方を間違うと、本人は軽い心理テクニックを使っているだけのつもりなのに、テクニックを使われた側は「深い催眠状態」に陥ってしまうことがあります。

よほどのことがない限り体に害があるわけではありませんが、いわゆる「雰囲気に飲まれた」ような感じになってしまいます。

こうなると後から嫌な思いをすることもあるので、少しでもあれ?と思ったら空気を壊してリフレッシュしましょう。

心理学を理解してスマートな女性に

男性はあの手この手で、とにかく意中の女性と仲良くなろうとする生き物です。

そして、なんとか主導権を握って恋愛を楽しみたいとすら思うこともあります。

しかし、すべてはあなたのため。男性はこう思っています。

でも、このような心理学さえ理解していれば心理テクニックに誘導された「ふり」をすることも出来ますし、あえて相手の男性を手のひらで転がすくらいの振る舞いもできそうですね。

心理学を理解して、スマートに恋愛を楽しめるようになりましょう。

まとめ

今回は、男性が恋愛でよく使いたがる心理テクニックをご紹介してきました。

心理学を使うなんて!と思う女性の方もいらっしゃるでしょうが、心理テクニックを使うということは、その男性はあなたに対して好意があるということに他なりません。

もし男性が心理テクニックを使ってきた時にはそれに流されたふりをするもよし、あえて乗っかるもよし、嫌だと思ったら離れるもよし。とにかく、恋愛の主導権を握って楽しい恋愛を!