はじめに

結婚する前はあんなに魅力的だったのに、今では配偶者が全く魅力的に見えないー

既婚者の方からこんな声が(あまり大きい声では言えませんが)よく聞こえてきます。これによりマンネリはおろか、夫婦の不仲に繋がってしまったり、あるいは離婚という選択肢に至ってしまうというケースもあるほどです。

お互いに愛し合って結婚したのですから、可能であればいつまでも仲良し夫婦でいたいもの。ここではいつまでも仲良し夫婦でいるためにぜひ押さえておきたい、夫婦円満のためのコツを6つご紹介していきます。

結婚から数年、関係に変化が出るのはむしろ「普通」

結婚から何年か経つと、どうしてもその関係に変化が出てしまいます。

ですがこれは普通のこと。決してそう感じることが悪いことではないのです。

結婚した当初はあんなに愛し合っていたのに、または結婚する前は毎回会うと燃え上がるような関係だったのに、いつしか配偶者を見ても全くときめかなくなってしまった…という声も多く聞かれます。

しかしこれはむしろ普通のことなのです。

結婚生活となると、恋人生活の時とはいくつかの異なるポイントが出てきます。

例えば生活感が出るという部分があります。

結婚するとひとつ屋根の下で暮らすことになりますので、基本的にお互いの生活がすべて丸見えになってしまいます。

これにより独身時代に感じていたお互いのミステリアスな部分が全て曝け出されてしまい、お互いに魅力を感じなくなるというわけです。

そしてこれらの状況に拍車をかけるように、結婚から2年が経過すると相手と一緒にいる時に放出されるホルモンの種類が変わります。

お互いに独身である時には恋愛ホルモンとも呼ばれるドーパミンという脳内物質が分泌されます。

このドーパミンが出ている間は良いのですが、関係がおよそ2年から3年程度継続してくると・あるいは結婚という形で相手が家族というカテゴリに入ると、放出されるものがドーパミンではなく「オキシトシン」というホルモンに変わります。

このオキシトシンはどちらかというと恋愛で感じる刺激や快楽という部分ではなく、家族と一緒にいるという安心感や安らぎを感じさせるようなホルモンです。

つまりオキシトシンが放出されるようになるタイミングで、関係性の変化を感じることがあるというわけです。

またオキシトシンは子供のいる家庭でも感じることがあります。

いわゆる「子供のいる幸せな家庭」をイメージしていただくとスムーズですが、このような幸せそうな家庭から溢れてているのがオキシトシンというわけです。

このような兼ね合いもあり、結婚するとどうしても夫婦関係にマンネリ感が生じてしまったり、相手に対してときめかなくなってしまうことがあります。

お互いにこれに戸惑ってしまい、小さな亀裂が入り、そこから大きな夫婦関係の問題になってしまう、というのがよくあるパターンです。

夫婦関係を円満に保つための6つのコツを紹介

夫婦関係は恋人関係とは少し違います。

場合によっては全く違うという方もいらっしゃることでしょう。

つまり恋人関係の時代にはお互いに言わなくても通じ合っていたことでも、結婚して長くなってくるときちんとお互いに言わなければ不満が生じてしまうケースもある、ということです。

忘れてはいけません。

「恋は盲目」という言葉があります。

結婚すればある程度周りも見えるようになってきますので、恋をしていた時と同様に全てがバラ色にうまくいくという幻想は捨て去ってしまうべきでしょう。

ここからは、夫婦関係を円満に保つための「忘れがちだけど忘れてはいけない」6つのコツをご紹介します。

お互いの話を聞く

結婚するとついついサボってしまいがちなことランキングのナンバーワンと言っても良いのが、この「お互いの話を聞く」という行動です。

恋愛をしていた頃はとにかく、事情はどうあれお互いの話をよく聞いていたのではないでしょうか?

お互いのことをもっと知りたいという気持ちで聞いていたケースもあるでしょうし、とにかく相手の話を聞くことが楽しくて仕方がなかった、というケースもあることでしょう。

しかし結婚すると日々の生活に追われてしまい、なかなかお互いの話を聞くということを忘れてしまいがちです。

特に男性諸氏は奥様の話をきちんと聞いてあげていますでしょうか?

間違っても

「来週どこかに遊びに行かない?」

と奥さんに聞かれているのに

「わかった、やっておく」

というようなトンチンカンな返しをしてはいけません。

きちんとお互いに話を聞いて、情報交換をするというのも大切なコミュニケーションの一つです。

デートに出かける時間を持つ

ひとつ屋根の下で夫婦生活を送っていると、どうしても日常感に溢れてしまい「非日常の時間」がなくなってしまいます。

恋愛中はその全てが非日常と言っても決して過言ではないほど、毎日が光り輝いて見えるもの。

これは脳内物質のドーパミンが関係している部分もありますが、にかくバラ色の恋愛をしてきたお二人は夫婦になっても、心のどこかで非日常の時間を求めているものです。

そしてこの非日常の時間がなければ、お互いにときめかなくなってしまうのも無理はありません。

そこで、デートに出かける時間を持ちましょう。

例えば、近所にお買い物でも結構です。

そのお買い物のルートを少し変えるだけでも、非日常の空間はそこに生まれてきます。

奥さんの話を否定しない

実はこれ、旦那さんが奥さんに対して考えてあげなければならないことの代表格。

奥さんの話を普段から頭ごなしに否定してしまってはいませんか?

夫婦になると恋人同士の時とは違って、そうそう簡単に別れると言われない安心感があるからか、奥さんに対して高圧的に接するという男性も多く見られます。

悪気があるわけではないというケースもあるでしょうが、知らず知らずに奥さんに対してかなり辛く当たってしまっているというケースはないでしょうか?

実際に離婚しそうな、あるいは既に性格の不一致により離婚してしまった夫婦を見ていると、旦那さんが奥さんに対してとても高圧的というケースはままあります。

奥さんの話を頭ごなしに否定することなく、きちんと聞いてあげて共感してあげる、というのは旦那さんにとって非常に重要なポイントです。

さもなくば、ある日突然奥様から離婚届を突きつけられても、おかしくありませんよ。

実際に離婚届を突然突きつけられた男性の多くは、その瞬間まで「なぜ奥様がそこまでストレスを感じているか」を全く理解していないのです。

旦那さんを認めてあげる

「旦那さんから奥さんに対して気をつけてあげるポイント」があるのと同様に、奥さんから旦那さんに対して気をつけてあげなければならないポイントも存在します。

旦那さんのことを最近、きちんと認めてあげたり、褒めてあげたりしていますか?

夫婦になると、家庭の台所をすべて奥様が管理するというケースもあることでしょう。

あるいは、共働きの世帯で奥様の方が収入的に上だというケースも考えられます。

このような時に、旦那さんのプライドや自尊心を傷つけるような言葉を相手に投げかけてしまってはいませんか?

また、最近旦那さんに対して何か否定するようなことを言ってしまったり、旦那さんをバカにしてしまったりはしていませんか?

この部分を改善するだけでも、お互いのストレス値は大きく下がります。

いきなり優しくすると旦那さんに怖がられる、という場合は重症ではありますが、少しずつ奥さんの方から旦那さんに歩み寄ってあげると良いでしょう。

「一緒に居ない時間」も大切に

単身赴任や出張などで、夫婦が一緒にいない時間というのもよくあります。

例えば、旦那さんや奥さんがお仕事に行っている時には「一緒にいない時間」が発生します。

この一緒にいない時間も、大切にしましょう。お互いに一人の時間を持つことにより頭の中を整理することができますし、やはり一人では嫌だ!相手と一緒にいたい!という感情が湧いてくることもあります。

自営業などをしている関係で24時間365日一緒にいて、それでも全く苦にならないという夫婦もいますが、これはよほどのレアケース。

多くの場合は、一緒にいない時間も大切にすることで夫婦円満を続けることができます。

「ありがとう」を忘れない

夫婦関係が長くなるとどうしても忘れてしまいがちなフレーズがあります。

それが「ありがとう」というフレーズです。

恋人だった頃にはお互いに感謝し合うような関係だったのにも関わらず、結婚生活が長くなってくるとどうしてもお互いに「照れくさい」という感情が先に立ってしまうのか、ありがとうというフレーズを言うのを忘れてしまう・あるいは故意にありがとうと言わなくなってしまうというケースもあります。

しかしこれでは、お互いに協力しあって家庭を支えていくという根本が崩れてしまうことにつながりかねません。

出来る限りお互いに何かをしてもらったら「ありがとう!」と、素直に感謝の気持ちを伝えるようにしましょう。

これこそが、夫婦関係を長く円満に保たせる秘訣の一番大きなものといっても、決して過言ではありません。

まとめ

恋人同士の関係から夫婦になってからの関係は、似ているようで違います。特にホルモンの関係も手伝って、結婚してから数年間が経過すると相手に対して持つ感情に変化が現れることがあります。

そういった時だからこそ、お互いに歩み寄って感謝を伝えたり、非日常の時間を持つというのはとても重要です。何年経っても円満なラブラブ夫婦は、この辺りのことをきちんとサボらずに実践しているのではないでしょうか。