はじめに

京都に観光で訪れるなら押さえておきたいスポットは…そう、祇園(ぎおん)です。テレビ番組などでもよく祇園特集が行われていますが、そもそもどういった背景のある場所なのでしょうか?そして押さえておきたい観光スポットとは?今回は祇園に行くなら外せない、年中OKな祇園の観光スポットをご紹介していきます。

京都・祇園は八坂神社のお膝元がルーツ

京都といえば神社仏閣、美しい舞妓さん、はんなりとした京都弁など様々なものが思い浮かびます。メンズは、男の憧れでもあるお座敷遊びが思い浮かぶことでしょう。

また、東京が首都になる前は京都の平安京が1000年以上日本の首都でしたので、古都・京都としても有名ですね。

その中でも繁華街として有名な祇園。

祇園がいわゆる繁華街として有名になったのは実は江戸時代初期と、京都の長い歴史からみるとやや最近です。

最近といっても何百年前ですし、実は更にその前、応仁の乱で燃えてしまう前も祇園は賑わっていたという歴史を持っています。応仁の乱の後に、祇園は再びその賑わいを盛り返していったということになります。

大きな戦の後にも再び賑わいを見せるーそれだけ人を寄せ付ける力が祇園にはあるのです。

また、このような深く長い人気がある祇園は、数多くの八坂神社の参拝客向けにたくさんのお茶屋さんができ現代のような歓楽街になりました。

歓楽街といっても騒々しく眩しいエリアではなく、大人の粋な場所として舞妓さんがはんなりと街を歩く、そんな格式高い場所です。

そして祇園といえば忘れてはならないのが八坂神社です。

現代では八坂神社と呼ばれますが、もともと八坂神社は祇園社、祇園さんと呼ばれており、八坂神社のお膝元の茶屋町を祇園町と呼ぶようになったのが祇園のルーツなのだとか。

実は祇園が2つある?京都五花街とは

お茶屋さんや芸姑さん、舞妓さん、置屋など日本の伝統的な遊興に触れることができるできるエリアを近年では「花街」と言います。

花街は京都や東京、金沢、大阪、博多などにあります。

その中でも筆頭格とでもいうべき京都の花街には

  • 祇園甲部
  • 先斗町
  • 宮川町
  • 上七軒
  • 祇園東

と5つの花街があり、これらを総合して京都五花街、五花街と呼ばれます。

ここで祇園が、祇園甲部、祇園東と2つ出てきます。実は1881年に祇園が甲部と乙部と2つに分けられ、乙部は祇園東と名前を変え今に至ります。

どちらも祇園にある花街ですが、祇園甲部は京都で一番大きい花街で、日本で一番格式高い花街との呼び声もよく聞かれます。

祇園東も格式高い花街で、こちらも八坂神社などの参拝客が多いお茶屋さんがルーツとなり栄えました。

ざっくり言えば、東西に走る四条通りから北側と南北の花見小路の東側のエリアを祇園東、それ以外のエリアが祇園甲部です。どちらも政財界、芸能界など一流人が集まる花街です。

祇園に行ったら訪れたい観光スポット7選

歴史的な奥深さを学んだところで、ここからはいよいよ祇園に訪れた際に訪れたい観光スポットを7つご紹介していきます。美しく歴史のある古都・京都は祇園。

四季折々の美しさを感じながら観光してみましょう。

八坂神社で厄除けと縁結び

祇園の由緒正しいルーツとも言うべき八坂神社。

八坂神社は祇園さんとも呼ばれ、祇園は八坂神社のお膝元と言っても過言ではありません。

千年以上の歴史を持つ神社で、八坂神社といえば祇園祭、花傘巡行など京都を代表する祭事を八坂神社が行っています。この時期を狙って京都に行くという人も。

また、八坂神社は「疫病退散」「厄除け」の力が強い神社さんとしても知られています。何よりも祇園、平安京、京都がこれだけもの長い間存続し、歴代の将軍からも寄進を受けていたとも言われる背景から、その力は折り紙付きです。

そして美容水と呼ばれる湧き水もあり、境内の美御前社と大國主社は美人祈願、縁結びのご利益があると女性にも人気です。女性の京都旅行、そして女性のお連れのいる旅なら、ぜひ訪れたい場所です。

祇園観光をするなら清水寺でご利益を

祇園のルーツである八坂神社門前のお茶屋さんですが、実は清水寺の参拝客も祇園のお茶屋さんに多く立ち寄っていました。

清水寺は八坂神社を南に徒歩20分ほど行くとあります。

清水寺も千年以上の歴史があり、重要文化財であり世界文化遺産としてはあまりにも有名です。また、毎年発表される今年の漢字は清水寺で発表されます。

境内はとても広いので、観光時間に余裕を持つとベター。
デートで訪れるなら、お連れ様の足元にも気を遣ってあげると◎。

花見小路と祇園白川で探索

祇園らしい趣ある場所をチョイスするなら、花見小路と祇園白川がおすすめです。

花見小路は南北に走る道で、特に四条通りより南の建仁寺に近いエリアはこれが見たかった京都!という世界が広がります。

そして、四条通りより北の花見小路は、少し西側に出ると祇園白川エリアに行くことができます。祇園白川もまた非常に美しいエリアで、徒歩で散策がおすすめです。特に春は桜が美しいです。

祇園のカフェでまったり・小休止

祇園エリアをぶらぶら散策し、少し疲れたらカフェでまったりしたいもの。

そんな時おすすめなのが「ぎをん 小森」さん。

和スイーツを楽しめる甘味処ですが、一押しはその抜群のロケーション!

お店は白川の横にあるため白川の景色を眺めながら、また美しい町の中で美味しい甘味が食べられるとその景色もまた格別なものになるでしょう。

また、お店がある新橋通りというエリアは町家の保存地区でもあるので、情緒あふれる外観にも京都に来て良かったと思える、そんなスポットです。

人気店なので、混雑する時間帯を避けて訪問すると◎。

趣ある店内で手和え寿しを楽しむ

見た目がとても美しい手和え寿しが楽しめるお店が、八坂神社の南側にあります。

AWOMBと書いてアウームと読むお店の祇園八坂店で、実は京都に4店舗も展開しているお店の1つです。

祇園八坂店では落ち着いた日本家屋の店内で、手和え寿しの他、日本酒や甘味も楽しめます。

その美しさから写真を撮影してアップする人も多く、インスタグラムでも検索すると世界各国の人に撮影されたオシャレな写真をすぐに見つけられるでしょう。

豆皿懐石で豆すしを楽しむ

祇園情緒漂う花見小路に佇む豆皿懐石の「祇をん豆寅」さん。

京都らしい美しい外観もさることながら、舞妓さんが食べやすいようにと一口サイズで作られた懐石料理を楽しめます。

彩り豊かな一口サイズのお料理は大変美しく、女性もきっと満足するでしょう。

祇園らしいお料理を食べたい時におすすめ。

人力車もおすすめ

趣ある町には人力車が似合う。

京都には嵐山、東山と2つのエリアを中心に人力車に乗ることができます。

祇園は東山とは場所が違いますが、八坂神社や清水寺がコースに入ってるルートもあるので、俥夫さんの案内を聞きながら観光するのもおすすめです。

自動車ともバイクとも違う目線で京都観光を楽しむことができ、非日常感がまた旅に特別な彩りを添えてくれます。人力車に乗ったという記憶は意外と長い間記憶に残るもので、タイミングが合えばぜひおすすめです。

まとめ

日本には四季が存在し、春夏秋冬それぞれの時期に異なる表情を見せるものですが、京都は特に四季の移ろいの中で違った表情を見せてくれます。そして祇園は八坂神社のお膝元として代々栄えてきた歴史を持ち、一年のうちいつ訪れても観光客を楽しませてくれるーそんな街となっています。